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2010年9月5日日曜日

インタラクションデザイナーに求められること

  • Sat, Sep 04
  • 11:15  死の淵から命を救う医者と死を受け入れて生活の質(QOL)を大事にする医者。医療行為の現場では両方とも必要。身体の痛みを取る技術が麻酔科で進んできている。社会的痛み、精神の痛み、スピリチャルな痛みの4つをケアするのがQOLには必要。特に最後のスピリチャル・ケアが大事。
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  • 11:37  スピリチャルの領域になると魑魅魍魎としてくる。近代医学と相容れない世界である。しかし、だからこそ命のやり取りの訓練を受けた医師が責任をもって出て行かなくてはいけない。またこうした医師を評価して支援しなくてはいけない。従来宗教者が受け持っていた役割を果たさなくてはいけないのだ。
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  • 11:42  科学的に思考することに加えて、スピリチャルなケアが出来る能力を持つ。考えてみると、これってエンジニアでも同じだよね。生身の人間と機械がであうところを作る人間はこの幅をもった人格がないといけない。インタラクションデザイナーに要求される資質はQOLを担う現場の医師と同じだ。
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  • 11:57  インタラクションデザインは人間と論理的世界のせめぎ合い、それが与える経験、便利とか役に立つという日常からより精神的な世界へ。論理的な健全性を持ちながら、生身の身体とインタラクションをして精神性を与える。美学と倫理と論理の世界だ。カント的宇宙を超えて、この3者の融合は可能なのか?
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  • 11:59  この難問に実践を通して、つまり生活世界の中でデザインを行い、試して、またデザインを行うことで取り組んでいくことがこれからのインタラクションデザイナーには要求される。KMDで学ぶ学生はここに真摯に取り組んで欲しい。(この項 完)
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