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2010年12月31日金曜日

新しいリアリティ/新しいメディア:VRと3Dインターネット放送

  • Thu, Dec 30 

  • 10:09  先日10年くらいまえの奥出研究室卒業生と日吉でしこたま飲んだが、研究室では当時大型のVRインタラクションをいくつも作っていて、彼らはOpenGLとC++を駆使するプログラマーになったり、新しいレンダリングのツールを開発するベンチャーを始めたりしている。
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  • 10:11  AndroidやiPhoneアプリケーションは実はこの技術の延長線上にある。最近Webまわりのプログラミングが普及していて、こうした本格派のプログラミングはちょっと勢いが無かったが、ブラウザーからアプリケーションへと市場が移ってきているのでハイエンドプログラミングの世界が戻る。
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  • 10:15  当時はVRアプリケーションを作るのに何億円もかかった。だいたい高性能グラフィックコンピュータが一台1億円以上した。それを何台も使う。当時の作品でいまでも動いているのは凸版本社にあるシスティナ礼拝堂だ。これは故若桑みどりさんと僕がプロデュースして作った。いまでも感動的作品。
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  • 11:28  凸版のシスティナ礼拝堂の感動はVRによってのみ語ることができる物語にある。それがあるから信仰のある人であれば涙が出る。美術を愛する人であればミケランジェロを思い胸に迫る。VR技術のみが可能にする世界だ。だが、ここからが難しい。技術を高めればより感動すると勘違いするのだ。
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  • 11:31  両方が必要。10年くらい前の技術でつくったシスティナ礼拝堂はそろそろ新しい技術で作り直した方がいい。だがいまあるVRやその展開になるARは感動させる物語があるだろうか。開発をするときに物語をつくるところにしっかり人と予算を配分しているだろうか?
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  • 11:34  いま再びアプリケーションの時代になりつつある。iPhoneやAndroidにアプリケーションを提供して、しっかりとした物語を語ることができればPCとWebから成立しているいまの状況とは全く違う世界が開けてくるはずである。
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  • 11:35  2011年は僕のプロジェクトでも久しぶりに本格的ハイエンドアプリケーション開発をやってみよう。10年前に5億円かかった世界が5万円くらいになっているのは本当にびっくりである。7〜8年前に3次元処理チップを携帯電話に売り込もうとしているベンチャーがいくつもあったな。
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  • 11:40  物語を生み出しハイエンドのアプリケーションをプログラムして人々に手渡す。クラウドコンピューティングとユビキタスコンピューティングといまや手のひらにはいる高性能マルチメディア端末。なんだか20年前に初めてSGIのグラフィックコンピュータと見たとき以来の興奮だ。
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  • Fri, Dec 31 

  • 18:51  KMDにてベートーベン全交響曲連続演奏会2010をみた。同時にHD 3D、Ustream、24bit 96kHz音響、H.264 などいろいろ。PCでうけて3Dテレビに出すと3Dになるそうだ。3Dはあまり期待していなかったが凄い。
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  • 18:56  指揮者の視線で演奏者を見る。演奏者の視点で指揮者を見る。この緊張関係が楽しい。大画面の左下にマゼール氏がくる時が一番感動した。楽譜を見る視点がわかり、また演奏者を見てコミュニケーションをする視点もみる。これは今までオーケストラの楽しみにはなかった。
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  • 18:59  映 像で似たようなカットはあるが、こちらのの視点が引き込まれるような感じはない。ヒッチコックがクレーンをつかって組み立てた有名なシーンがある。カメラ が3次元移動をする。映像が3Dだと、また違う効果が出る。3カメできりかえて、ロングショットになると普通。だがクローズアップは異質。
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  • 19:01  凸 版のシスティナ礼拝堂のVRは教皇の視点とミケランジェロがフレスコ画を足場をつかって描いた視点が物語として入れてある。つまりVRでないと経験できな いのだ。それと同じで、普通では鑑賞できないことが可能になっている。3Dならではのシネマトロジーの可能性があるね。身体性も全く違う。
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  • 19:03  歌 舞伎や能、オペラ、ジャズ、など舞台の上でインタラクションが行われているパフォーマンスを鑑賞する位置が変わってくる。まあシェイクスピアの時代だって 舞台と客席の関係はなかった。舞台が固定されてパフォーマンスを凝視するのはワーグナーのオペラ以降だ。それを映画が踏襲した。
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  • 19:06  3D シネマトロジーは確立するな。だけどここにしっかりと時間と予算と人をさくことをしないとね。技術では1回しか人を引きつけることは出来ない。3次元空間 が与えてくれる可能性を表現に結びつけなくてはいけない。3Dシネマプロジェクトはここを避けて通ることは出来ない。
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  • 19:24  3D は目が疲れて頭が痛くなる。10年前はそれが大問題だった。いまでも結構厳しいね。飛行機のパイロットの試験は3次元空間の中で自分の位置を把握できる か。空母に着陸するには空母の3次元的な動きと飛行機の3次元の動きの両方の把握が必要。さらに出来る人間は少なくなる。
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  • 19:29  も ともとOpenGLの元を開発したSGIの創設者ジム・クラークはジェット機のパイロットだ。3次元空間を移動するメタファーは彼にとっては身体的なもの であった。だが我々は地面に足をつけて2次元で生きている。普通の身体能力だったアラン・ケイが抽象度の高いコンピュータを考えたのも分かる。
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2010年12月18日土曜日

解釈学的民族誌とヘルスケアデザイン

  • Thu, Dec 16 

  • 10:32  今 日は1時からKMD教員会議、4時30分からメディカルグループのミーティング、6時から在宅医療をおこなっている医師と薬局のグループとの打ち合わせ。 合間にメディカルチームM1の輪読課題図書のベナー『解釈的現象学』を読む。看護の世界で解釈学的現象学がかなり活用されている。
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  • Fri, Dec 17 

  • 09:47  昨日T医院訪問。在宅医療を数名の医師と看護、介護、薬局と連携して行っている。メディカルプロジェクトの説明と調査依頼。その後T先生と飲みながらお話しをした。人間が生きることの意味を問いかけながら医療倫理と意志決定を考える。M1の学生は素晴らしい師匠を得た。心して修行に励むこと。
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  • 09:58  解釈学的民族誌をつかって世界を観察して「解釈」して、それを具体的なインタラクションデザインにする。それは解釈に過ぎないので、もう一度観察した世界に投入して「生きたもの」になるかを確認する。大抵駄目なので作り直す。そのうちインタラクションデザインが生きたものになり生活に溶け込む。
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  • 10:01  このサイクルを繰り返すためには、世界を観察させてくれる「師匠」、詳細な記述、現象の分析、アイデアの創出、形やインタラクションのスケッチ、プロトタイプ作成、世界への投入のプロセスを素早く何度も繰り返す。この作業は小集団で行うが分業はできない。
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  • 10:03  ハイデッガーの哲学をドレイファスが解釈し、それを読んでウィノグラードがデザインをプログラムの世界に持ち込んだ。だがユビキタスコンピューティングが普及してGUIの世界から我々の日常世界へとプログラムの世界が拡大している現在、さらなる理論的な展開が求められている。
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  • 10:06  この世界はまだ誰も理論化していない。解釈学的現象学と身体性が結びつくところがこれからのフロンティアだ。メルロ・ポンティの世界である。ここは博士課程の学生がこれから攻める所である。2年から3年かけてしっかりとした研究を発表できるようになろう。
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2010年12月10日金曜日

Mike Kuniavskyの哲学

  • Thu, Dec 09
  • 08:04  Mike Kuniavskyの哲学:Adaptive PathThingMを創業し、Observing the User ExperienceSmart Thingsを著したMike Kuniavskyのインタビューを紹介したい。http://bit.ly/gRmuPq
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  • 08:10  彼の創業した二つの会社と出版した二冊の本は、ユーザーを徹底的に観察して使って意味があり直ぐ使えるプロダクトやサービスを素早く作り上げるというエンジニアリングとデザインが融合した非常に斬新なアプローチの成果である。デザイン思考というとユーザーの観察だけに留まるが、彼は実際に作る。
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  • 08:11  それも量産プロトタイプのレベルまで作ってしまう。3年ほどまえにAdapteive Pathの存在を知り、また彼らの積極的な出版活動にびっくりした。つまり秘法を公開してしまうのだ。そしてその秘法をつかって実際にものをつくるためにThingMというハードウェアのメーカーを作る。
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  • 08:13  今回のインタビューでは彼が何故このような活動を行ってきたかについて2つの方向から答えている。非常に面白い。一つは個人的な経験だという。彼の父親はフォードでエンジニアをしていた。排ガス規制のあと車は機械工学にくわえて制御のために電子工学を導入する必要があった。
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  • 08:20  彼の父親はこの分野で仕事をしており、それを見て少年時代を過ごしたという。1980年代の初頭、内燃機関の制御にデジタル技術を使うことは非常に難しかった。それを見ながら、人間とデジタル技術の関係はなにかと考えた。父を助けたいという気持ちもあったが自分の好奇心も強かった。
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  • 08:26  高校の時にこのテーマで研究論文を書いて、学部の研究も同じで、結局人生の課題になったという。あと個人的には12歳からインターネットに繋がっていたと言うことも大きいという。80年代前半の話だ。もう一つの方向、それが哲学である。
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  • 08:31  ここで言う哲学とは、人間にとって「使いやすい」技術とは何かの問題にどう答えるかである。「使いやすい」と感じているのはユーザーが「適切な(appropriate) 場所でそれを使っているからである。人間が幸せに充実した日々を送ることが出来るように技術を「創造的に」使う。
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  • 08:32  そのためには今ある技術が日常生活において適切な場所になるような場所を作る。そのためには人々が何かをしようとしたときに技術が介入する方法を適切にする必要がある。つまり技術が使いやすいとはやるべき問題に対して技術が適切であるということなのだ。
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  • 08:35  「適切 appropriateness 」は専門用語である。我々の日常生活は簡単で単純に見えて実際は非常に複雑な活動をしている。だが我々は不断はそれを意識していない。何かがおこるとその複雑さに唖然とする。スタンフォード大学のウィノグラードが現象学的設計論として注目したのはここだ。
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  • 08:46  その複雑さをハイデガーの解釈学的現象学を活用して記述分析の方法を提唱したのがPaul Dourishだ。人間は環境に深く依存して生きているがそのことを知らない。その状態をappropriatenessという。これがあるのでユーザーインタビューをしても分からない。
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  • 08:47  ユーザーを観察しなくてはならない。外から見ると非合理で無駄なことをしているように見えてもユーザーの日常世界においてはそれはappropriateなのだ。ところでこの言葉の訳は妥当という言葉もある。僕は適切なといっている。さて問題は次である。
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  • 08:50  たとえば在宅医療を観察していると無駄も多く、その負荷が従事者を苦しめている。だが業務改善を拒む。頑張っている人ほどデジタル機器をつかって仕事を楽にしてより質の高いサービスを導入することを拒否する。それはこの大変な状況を切り抜けるために自分なりに適切な環境を作り上げているからだ。
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  • 08:52  したがって、在宅医療を支援する機器をデザインしようとすると、利用者が適切だと感じるようにしなくてはならない。その適切さはまえの状況において利用者が活動していた適切な場所と同じでなくてもよい。だが適切でなくてはならない。そのように技術を活用するにはどうすればいいのか。
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  • 08:55  では、適切でないとは何を基準に沿う判断するのか?多くのソフトウェア工学やHCIの領域では人間の生理学的な特性などに注目して「使いやすさ usability」を指標としてきた。だが問題はそれほど単純ではない。技術をつかう人の文化に深く依存するからだ。デザイナーが必要とされる。
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  • 08:59  固有のコンテキストにおいて、固有のユーザーが、固有の技術を使う。ある人にとって適切でもほかの人にとってはそうでないかもしれない。また時代ということもある。Tablet PCがその例だ。20年以上市場に投入されたが顧客は振り向かなかった。ところが突然 iPadが受け入れられた。
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  • 09:03  顧客が納得する使い方を見つけるまで技術は普及しない。技術革命の次には社会革命がいるのだ。もちろんこれは歴史を振り返って成功した理由を探しているわけだし、他にもあると思うが20年以上相手にされなかった技術が突然成功するのだ、とKuniavskyは述べる。
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  • 09:14  カフェにWiFiがあっていつでもコンピューティングできるというのが今の状態だが、ネットワークにつながないというトレンドもあるという。これはSmart Thingsの最終章で述べたことだが、これも技術と人間の適切な関係をデザインする問題と関係する。
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  • 09:14  ネットワークにつながっていることで作業や思考が中断される。数十年前はアメリカの会社では仕事中にお酒を飲んでいた。いまでは信じれないことだ。インターネットを使わないという選択は可能性としてある。そう考えて、無線がはいってこない壁をつけたカフェ Faradays. を作った。
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  • 09:22  プロダクトが適切な場所を見つけるには、それが使われる適切な場所を探して、道具としてそれをつかえるようにデザインすると言うことですか、とインタビューアーは聞く。いやそれが難しいんだとKuniavskyは答える。
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  • 09:23  ウィノグラードはコンピュータソフトウェアは人間が意識しないで使える「道具」になるべきだと現象学を引用しながら主張した。デカルト的枠組みで人間の知能を創造しようとしていた当時のコンピュータ技術者への強烈なメッセージだった。
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  • 09:25  その影響下で多くのソフトウェアは適切な場所をえて道具になるようにデザインされた。いま普通に使われているGUIなどはこの哲学のおかげである。だが、ユビキタスコンピューティングが登場したときに、現象学の原則を貫くことが難しくなった。
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  • 09:26  比喩としての日常生活ではなくて、本当の日常生活の中にデジタル技術の適切な場所を探す。鍵は身体性にあるとDourishが主張してもう10年立つ。彼自身もなかなかユビキタスコンピューティングを前提としたプロダクトをデザインできていない。
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  • 09:38  人々の日常生活に注目して技術の適切な場所を見つける。答えはない。作ってはユーザーに使ってもらい、また作る。作るとは観察したデータに対して解釈をすることだ。正しい答えがあるわけではなく何度も作っては試す。
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  • 09:39  日常生活における問題点をみつけて、それを解決するためのテクノロジーをみつけ、適切な場所をデザインすることもあれば、逆に使いたい技術があってそれが日常生活のどこに適切な場所があるのかを検討することもある。何度も繰り返す。これが大切なのだ。
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  • 09:39  ちょっとKuniavskyの言葉を直接引用しよう。「技術から初めて、この技術が解決できる問題は何かを考える。それからその問題を検討してこの問題を技術を使わないで解決できる方法はないかを考える。そして、次に、そうだ別の技術を介入させて問題を解くことが出来る、と思いつく。」
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  • 09:39  この作業を繰り返して、ようやく人々に買ってもらえるプロダクトやサービスができて、売り上げも立つ。このように課題が山積みのプロセスを経て、うまくいけば、ビジネスモデルがあり、人々の問題も解決するプロダクトにたどり着く。 これが僕や僕の会社がクライアントと行っている作業である。
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  • 09:50  このプロセスはユビキタスコンピューティング技術とミッキーマウスの魔法の箒の問題を比べてみるとよく分かる。デズニーのファンタジアに登場してミッキーマウスが手こずる箒は扱いにくくて暴れまくる。このようなプロダクトではないものを作るにはどうすればいいのだろうか。
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  • 09:50  その技術が具体的にどうなっているのかを知らないにもかかわらず、人々が自明のようにその技術を使う。その鍵は、直面している問題を解決するときにその技術が本当に必要なのかどうかにある。技術をつかって日常世界に介入するとかならず思っても見なかったようなことが起こる。
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  • 09:53  ミッキーは箒をばらばらにしたらさらに多くの箒が出来てしまうと気がつかなかったのである。 箒の操作マニュアルなんて当然読んでいない。だいたいマニュアルなんてついてこないのだから。ミッキーが技術を理解していないというのは不当だ。我々は大体技術をすべて理解しているわけではない。
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  • 09:55  特に技術の社会的なインパクトは全く理解していない。技術には言い面と悪い面がありそれをバランスするだけだ。デザイナーはこれを出来るだけ理解して、技術の良い面をだし、悪い面を隠す工夫をするべきである。
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  • 09:58  だが、どうなるかはやってみなくては分からない。顧客を何度も観察して何度もスケッチやプロトタイプを作り直し、それを人々がどのように使うかを詳細に観察する。その方法は沢山ある。どれが正しいというわけではない。いくつも試みて試すしかない。
  •  
  • 10:03  ミッキーの魔法の箒の問題にもどると、技術に完璧なことをやってもらいたいという文化的な期待があり、 技術をデザインツールとしてつかうとそれが可能だとするのがマジックなのだ。だが観察をして反復をしてデザインする方法はこのようなやり方ではない。
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  • 10:03  作るべきモノは人々にこうしろと命令するものではない。我々はユーザーに魔法をかなえて上げると言っているわけではない。実際に機能している技術についてだってほんの少しのことしか知らない。普通の人はどうして車が走っているのだといわれても知らない。
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  • 10:20  150年前の風車の技術はそれを見れば分かるものだった。だがいまでは技術がどのような原理からなっているのかを知ることは非常に難しい。さらに、産業革命による大量生産によって、the read-only cultureつまり、手にしているプロダクトやサービスを利用することしかできない。
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  • 10:21  次の世界がどうなっていくのかを確証を持って言うことは出来ないが、 Larry Lessigがいうところの creative commons and copyrights の問題を考えることが大切な気がしている。
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  • 10:21  Kuniavskyはこの考えをプロダクトやサービスに拡張している。我々は実は与えられたものを利用するだけではなくて 自分で創り出す能力を持っているのだ。ものを創る道具も、作り方の設計図を流通させるネットワークもある。コストもかからない。必要なモノだけ作ることが出来る。
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  • 10:21  どこの工場で作ったか分からないものを使うよりは自分でつくったものを使う。おもちゃとか遊びではなくて日常世界でやくにたつものを作っていく。生活に必要なものを自分たちに相応しいように生活している場所で作っていく。結局コストも安くなる。
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  • 10:25  以上がThingMを作った理由だ。デザインは従来の工業デザインの枠を越えて様々な活動を含んでいく。それは現在登場している技術をよく吟味する(critical) 作業でもあり、これ自体が技術創造といってよい。
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  • 10:36  デザインを一連の創造的な活動が構造化されたものと考える時に来ている。技術を創造しながら創造的な活動を行っているのだ。以上Kuniavsky のインタビューをパラフレイズをしたが、非常に勇気がわく。ユーザーを観察してプロトタイプを何度も作り、顧客もビジネスをする側も満足する。
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  • 10:36  その基本に日常生活の適切な場所の発見と技術が日常生活に介入する適切な場所のデザインがある。現象学的なデザインの実践が二冊の本と二つの会社に体現されている。すばらしいね。ユビキタスコンピューティングにおけるインタラクションデザインのありかたを明確に示している。(この稿 完)
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2010年12月9日木曜日

Patrick Chia氏 をNUSデザインインキュベーションセンターに訪問

  • Wed, Dec 08 

  • 09:44  今日は朝、Patrick Chia 氏 とミーティング。NUSのデザインインキュベーションセンターで活躍している。http://bit.ly/b2JJVQ デザインとパーソナルファブリケーションを組み合わせたセンターだ。
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  • 09:45  日本でもTime and Style社から彼の作品が手に入る。 http://bit.ly/gXqsHq 11月にはシンガポールのデザイン賞をもらっている。http://bit.ly/fOXA5x 前にも紹介しているが今回は彼のセンターの設備をDCCで借りる話である。
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  • 09:49  昨年僕がおこなったワークショップにこのセンターのスタッフが参加。その後5月のサローネで「奥出先生!」と彼女が声をかけてきた。パトリックの作品を展示していた。そして彼のスタッフの一人がインタラクションデザインを学びたいとシンガポールからKMDの修士課程に進学等感じで仲良くしている。
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  • 09:55  デザインだけでは量産試作まで検討できない。マテリアルに関しても具体的なサービスのデザインに関してもインプリメンテーションにはエンジニアリン グのしっかりとした能力が必要だ。デザインとエンジニアリングの人間に同じコンテキストを経験させること、ここが何よりも大切である。
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  • 09:57  3Dプリンターからレーザーカッターまで何台もそろっていて塗装も出来る。この設備とデザイン思考を結びつける。エンジニアリングの技術があると量 産試作まで出来る。工学部と建築やデザインを行っているところは学部が違うのでいままでこのあたりの調整が難しかった。
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  • 09:53  というわけで、DCCのカリキュラムのなかに3Dプリンターとレーザーカッター、必要によっては塗装の過程をいれた。機械は工学部にもあるがスタッフや運用ということを考えるとパトリックのところは一日の長がある。というわけでこちらの博士課程の学生をつれてお願いに行く。
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2010年12月8日水曜日

量子力学的世界観とインタラクションデザイン:番外編

Sat, Dec 04
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  • 19:39  量 子力学的世界観にかんして「科学者」からの反発が増えてきている。まあこれを承知で書いているんだけどね。世界観の話を出すと物理学者が反発する。自分が 「物理学の専門家」であるという立場以外に反論の根拠があったら教えて欲しい。何度も書いているように「世界観」であって物理学解説ではない。
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  • 19:41  また科学の話でもないし、科学が正しいからこの「世界観」が正しいという話でもない。あくまでものの見方である。この議論にしっかりと物理学者が介入してくれればあたらしい世界観の構築も可能なのだ。僕自身量子力学的世界観に関して満足しているわけでもないし。
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  • 19:43  というわけで、きちんと議論してごらん。受けて立つから。間違っているところはどんどん指摘してくれればこちらで考える。この世界観について理解しないと、いつまでたっても「物理学」や「化学」を勉強していない人はニュートン的世界観で生きていかなくてはいけない。
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  • 19:46  大 澤君や僕がやろうとしていることは近代の枠をこえて次に世界観をすすめようとする作業だ。自分の理解が正しいともおもってないのでどんどん挑戦してもらい たい。また具体的な書物の読み方に関しても挑戦はうけるよ。僕が負けるかもしれないし。それはその時だ。では挑戦をまつ。
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  • 23:00  おっ。名乗り上げてきたね。科学の理解が正しくないところがどこか具体的に教えて下さい。科学の話ではない、というのは科学からうまれた論理枠組みを使っているという意味です。RT@faogr 「科学の話でもない」というのは,科学の理解が正しくなくても構わない,という意味でしょうか?
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  • 23:00  RT @mitsuomi_miyata: 貴方のいうニュートン的がニュートン力学のことではないというのは承知していますが、量子力学的世界観の必然性は? QT @NaohitoOkude この世界観について理解しないと、いつまでたっても「物理学」や「化学」を勉強していない人 ...
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  • 23:02  多様な要素からなり変化している社会を作るために社会システムと経済システムの枠組みを作り直すことが必要になっているからです。RT@mitsuomi_miyata 貴方のいうニュートン的がニュートン力学のことではないというのは承知していますが、量子力学的世界観の必然性は?
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  • 23:02  RT @NamaeKaeta: ところで現人神たる@NaohitoOkude氏の叔父様は物性物理学者で仁科先生に教えを受けたとのこと。仁科加速器センター、仁科記念賞の仁科芳雄先生のことだと思うけど、物性物理ではないよね。分野変えされたのでしょうかね。原子物理から物性に。
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  • 23:04  そうだよ。多分一人しかいないと思うから物理よく知ってたら調べたら。RT@NamaeKaeta ところで現人神たる@NaohitoOkude氏の叔父様は(中略)仁科記念賞の仁科芳雄先生のことだと思うけど、物性物理ではないよね。分野変えされたのでしょうかね。原子物理から物性に。
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  • 23:07  あと詳しいみたいだから言っておくと、仁科さんは原爆作ってたんだよ。@NamaeKaeta ところで現人神たる@NaohitoOkude氏の叔父様は物性物理学者で仁科先生に教えを受けたとのこと。(中略)仁科記念賞の仁科芳雄先生のことだと思うけど、物性物理ではないよね。(後略)
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  • 23:11  RT @mitsuomi_miyata: @NaohitoOkude じゃあ、それについて、量子力学を土台にする必要性はどこにありますか。また、しゃいたんへの回答へも言及しますと、科学から生まれた論理枠組みを使うならば当然用法用量を守るべきです。科学風の何かで科学にフリー ...
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  • 23:13  回答@NaohitoOkude じゃあ、それについて、量子力学を土台にする必要性はどこにありますか。>>確率過程を扱う方法で一番進んでいるからだよ。
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  • 23:15  @mitsuomi_miyata 科学から生まれた論理枠組みを使うならば当然用法用量を守るべきです。>>科学というか論理枠組みは君のものじゃないし。物理学者が現象を見ている見方が社会や文化をみる見方に使うべきだ、って言っているわけだから。
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  • 23:18  @mitsuomi_miyata 科学風の何かで科学にフリーライドされると訂正に膨大な労力を費やします。>>それはしっかりと訂正をすることが必要じゃないかな。意義をもうしたてるということはそうゆうことだよ。研究のアカウンタビリティとしても必要だと思うよ。
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  • 23:18  RT @mitsuomi_miyata: @NaohitoOkude じゃあ、もっとストレートに云いますね。ほぼ全部間違った理解解釈で運用してるんでニセ科学になってるんで迷惑です。
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  • 23:22  お、きたね。おっ、きたね。先ず第1に科学の議論じゃない。世界観、認識論の話です。@mitsuomi_miyata
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  • 23:23  第二に認識における無限と確率過程の話をしています。@mitsuomi_miyata
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  • 23:23  @mitsuomi_miyata 第3に科学的認識と芸術や社会科学の認識の類似性を指摘しています。とすると問題は類似性の前提になる科学の認識の話になるよね。とすると議論はそんなに複雑じゃない。ここにしぼって話をすればいい。
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  • 23:26  @mitsuomi_miyata その説明がいままでの説明よりいいのなら、それを使って量子力学的世界観を語れる。ということかな。
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  • 23:27  そうだね。すこしテーマをかえてまた暫くしたら始めます。解釈学的現象学だなつぎは。RT@tintin_w アレですな。面白ツイートもそろそろ飽きて来ましたな。
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  • 22:57  RT @faogr: 「科学の話でもない」というのは,科学の理解が正しくなくても構わない,という意味でしょうか?RT @NaohitoOkude: また科学の話でもないし、科学が正しいからこの「世界観」が正しいという話でもない。あくまでものの見方である。
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  • 02:06  @NamaeKaeta NamaeKaeta 「量子が意識を持たない」と書いているのですが、つたわっていませんか?指摘と同じことを書いたつもりだが。僕の文章力不足かな。RT@NaohitoOkude(前略)量子にありもしない意識をもたせないでください。  [in reply to NamaeKaeta]
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  • 02:09  RT @faogr: .@naohitoOkude http://bit.ly/fCi5Dgの一連のつぶやきですが,片方の粒子に磁場を加えてスピンの向きを変えたとしても,エンタングルしている粒子のスピンの向きは変わりません.また,EPR相関では情報を伝えることはできません ...
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  • 02:11  世 界観の歴史の話なので、量子力学が相対論と矛盾していたとされていた20世紀初めの話で、確率論的世界観が社会科学に登場すると言うことを書いています。 その後物理学では相対性理論との統一が図られていくということはそうですが、この時代の世界観の変化とは関係ありません。RT@faogr
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  • 02:12  RT @NamaeKaeta: @NaohitoOkude 1個の量子をスリットに通しても干渉縞はできません。外村先生による有名な実験があります。スリットを通過する光子を観測してしまうと、もちろん1個なので粒子的ふるまいを示すと思いますが、スクリーンに到達することもないか ...
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  • 02:14  外村先生の実験についてはTweetsで言及しています。ある程度の時間軸を完上げて何回にも分けて1個づつ量子がスリットを通っても縞は出来ませんか?時間があることが世界観ではだいじなのですが。@NamaeKaeta @NaohitoOkude (後略)
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  • 02:17  い くつか物理学者からの質問に答えたけれど、今の物理学の知見から話をしたって意味がない。理論が発表されたときに社会問題について悩んでいた学者が、そう かこの方法で説明すればいい、とおもってその考え方を適応した歴史なので。社会現象の原理が物理原則と同じだとかそんな話ではない。
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  • 02:20  ただ答えた質問に関しては回答をすることが意味があると思ったので、質問に感謝します。ニュートンの物理学が出たときに多くの哲学者や経済学者が、あ、この方法なら問題が説明できる、つまりは社会的に意味のある作業が出来る、とおもった瞬間を書いた歴史です。
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  • 02:22  説明できるもあれば「描くことが出来る」もある。なので美術が大事になるわけです。そのあと第二の科学革命である量子力学が出てきたときに、少数の社会科学者は、確率過程を使えばいま困っている現象が説明できることと思ったわけです。
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  • 02:23  こ の時代までの量子力学の考え方が社会システムなどを考える世界では一般的な世界観に現在でもなっていない。なので医療問題をふくめて多くの事柄が解けてい ません。ところがインターネットが登場してネットワーク上で情報がやり取りできるようになると、多くの社会現象がこの世界観で説明できる。
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  • 02:25  その有効性は図りきれません。ですが、この問題に関して、社会問題は量子力学問題であるというカップリングの話や、現在の物理学の知見からして間違っているという物理学からの指摘は意味がありません。
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  • 02:26  とはいえ、確率過程の連鎖を社会システムに持ち込む意義とモデルの立て方を説明しているので、まちがっていたり不適切なところがあるときは指摘して下さい。助かります。全然勘違いだ、というところがあればぜひともご指摘下さい。いまのところお答えしたくらいが質問です。
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  • 03:00  このくらいにして寝ますが、ある時、突然他分野の人が同じような世界観で対象を捉え始めた、ということです。人によっては科学解釈もしていないかもしれません。勝手にやっていた可能性がある。振り返ると同じだねえと言う精神史の話です。RT@faogr
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  • 03:01  そ こに少し強く量子力学という補助線を引くとよく分かる。それどころか確率過程を扱うときに役に立つということです。しかし、あまりの反応に驚いています。 物理の世界はこんな感じなんですねえ。まとめ直すときには量子確率論的世界観とでもします。20世紀前半の量子力学にオマージュを送ったが。
  •  
  • 03:10  RT @faogr: @NaohitoOkude こちらで量子力学に対するものとして挙げられている「ブラウン運動」こそ確率過程ですが,その点は理解されていますか?http://twitter.com/NaohitoOkude/status/8622901104
  •  
  • 03:11  いいねえ、この無教養な感じの高ビーが。残念ながら存じておりますし、そこの粒子がアトムと考えたのが近代経済学ですから。@faogr
  •  
  • 03:11  RT @mitsuomi_miyata: @NaohitoOkude 確率を意識したいのならそこを強調すればいいのでは? 貴方が忘れてる本質、すなわち量子についてもっと理解するべきです。
  •  
  • 03:13  そう思って量子的なところを強調したのですが、物理学者を刺戟するという意外な結果に。量子確率論的世界観と今後は呼びます。しかし色っぽくないね。量子力学的世界観ほうが詩的に良い感じがする。でもしょうがないか。RT@mitsuomi_miyata
  •  
  • 03:14  RT @faogr: @NaohitoOkude 少なくとも科学者はそのような世界観を持っていたわけではありませんから,「同じような」というのは間違いですね.
  •  
  • 03:16  これもなかなか面白い意見だ。まだ大学生?時代がある局面に遭遇したときに違う分野の人たちが同時多発的に同じような世界観で自分の独自の理論を作ります。そのときそれより抽象度をあげると同じ構造が見える。ここが議論のポイントです。日常世界の因果関係ではない。@faogr
  •  
  • 03:17  RT @mitsuomi_miyata: @NaohitoOkude あのー、量子的って、どこを量子化したんですか? すごーく大雑把に云うと量子っていうのは単位物理量のことですけど、貴方が唱える世界観からは読み取れないんですけど。
  •  
  • 03:18  そうか。今後は残念だが量子的確率論と呼ぶよ。量子力学の影響で始まっていまは別のものになっているともいわれているし。でこの件はおしまい。
  •  
  • @NaohitoOkude あのー、量子的って、どこを量子化したんですか?
  •  
  • 03:19  RT @faogr: .@NaohitoOkude 何が残念なのかわかりませんが,それを知っていながらなぜか量子力学に固執しようとするあなたの発想の貧困さが残念ということですか?
  •  
  • 03:20  それが詩なんだよ。20世紀初頭に気持ちを遡らせる。僕は気持ちが高ぶるけどね。まあこれでこの件は打ち止め。@faogr
  •  
  • 03:22  RT @Im_Weltkriege: @NaohitoOkude 横からすみませんが、最小の経済主体がブラウン運動する前提で組み立てられたのがミクロ経済学だということでしょうか?
  •  
  • 03:44  修正@NaohitoOkude おっと、またこじれそうな質問だ。経済地理学で建物の配置をきめるとき、人間をアトムと考えて、建物からの距離の二乗で影響力が無くなるとします。だいたいどの配置もそう。でもいまはそれではうまくいかない。物理君を刺戟しそうな答えだ。
  •  
  • 03:48  アトムがブラウン運動をすることに関してはたしかに金融の分野で応用されてノーベル賞だが経済地理学ではまだですよね。
  •  
  • 08:22  物 理屋さんからの強烈なブーイングがあったので、量子力学的世界観とインタラクションのタイトルは、確率論的世界観とインタラクションに変更。もともと確率 論的手法とインタラクションを組み合わせる仕組みをどうやったら理解できるかを考えていたときに量子力学の説明をみて良いなと思った。
  •  
  • 08:25  そ れは今も変わらない。哲学の流れの仲で説明するときにニュートン力学も量子力学も非常に役に立つ。20世紀初頭の量子力学の考え方に関しての社会システム を作ろうとする側からの解釈だ。だがこれほどまでに物理学からの反発があるとはびっくりした。「量子力学的」の言葉は君たちのものだ。
  •  
  • 08:29  日 本の若手研究者のメンタリティがこうだとすると物理学のアカウンタビリティはこれから大きな問題になるね。税金で研究しているのだから。時間の問題を大澤 氏の本をもとに論じようと思ったけれど、それはあたらめて確率論的世界観とインタラクションデザインの中で議論していきたい。
  •  
  • 08:35  まあこちらの勉強不足も否めない。もう少し勉強したら「量子論的世界観」とでもかえてもう一度チャレンジするが、しばらくは確率論的世界観で時間の議論を進めていくことにする。
  •  
  • 08:36  RT @twtusr: @NaohitoOkude 量子論で合ってます。可観測単位が量子で打ち止めになるだけの話ですから。1光子が2スリットを通過して落射する位置の確率が干渉縞になるわけですから量子的確率論と仰ってる内容は本質的には量子論と呼ばれるべきです。ただ、量子がそ ...
  •  
  • 08:36  RT @twtusr: @NaohitoOkude 相対性理論と同じで、量子に関しては可観察実験では必ず観察対象が人間の定義どおりに振舞う事までしかわかっておらず、その真理はまだ誰にもわかってないです。何かが真に近づけば必ずトレードオフがハイゼンベルグのアナロジーどおり不 ...
  •  
  • 08:38  サポートの意見も頂いた。いずれにしても今の社会を考えるときの世界観としてここはとても大切なので、今後も議論は続ける。「量子力学的」の言葉はもうすこし自分の議論をディフェンスできるまでとっておく。
  •  
  • 08:44  ご指摘を受けたので以下のところ、撤回します。>>日本の若手研究者のメンタリティがこうだとすると物理学のアカウンタビリティはこれから大きな問題になるね。税金で研究しているのだから。
  •  
  • 08:45  RT @twtusr: @NaohitoOkude 「税金で研究してる」は蓮舫と同じ文脈を想起させてしまうと思います。そういう事でなく例えば内田樹先生が言うなら「教育の受益者は社会なのである」ですから、純粋に真理を探究してる人に村上隆みたいな方法で叱咤激励をしてももはや交 ...
  •  
  • 08:50  RT @twtusr: @NaohitoOkude ああこの話良くします。20世紀前半に構築された理論でおよそ語りつくされてしまった感があり皆フラストレーションがたまってるんだと思います。疲れてしまったら、マックス・ボルンみたいに気晴らしに応用研究でもひとかじりたら?と思 ...
  •  
  • 08:56  RT @twtusr: @NaohitoOkude 物理学はアインシュタインを迎えてぶっちぎりで20世紀を駆け抜けすぎ他分野との乖離が開きすぎてるのが良い意味での人類の課題。他学問ももっと頑張れよ〜。ピカソみたいな人を1人生み出せられればいい。それには文明の交差点が必要。 ...
  •  
  • 16:03  量 子力学的世界観の連続Tweetsに関する意見を大体全部見た。大分時間がかかった。非常に勉強になった。さて、僕がなぜ大澤君の本を長くパラフレーズし ていたかと言うと、非常に納得したからだ。それは20世紀の社会システムを考えるときにどうしても調整できない問題を解決すると思えたからだ。
  •  
  • 16:05  そ れは民主主義と資本主義のせめぎ合いである。医療費の問題、家庭生活、家族のあり方などの仕組みが固くて実際に運用するといろいろな不都合がある。システ ムとしてある程度の安定性を持たせながらここの人間の気持ちをそれほど拘束しない、その仕組みを考えるときに量子力学の世界観は魅力的だ。
  •  
  • 16:09  それは大澤君の本を読んだときのすがすがしさにも通じていて、それを学生に伝えて上げたいと思った。書いていて楽しかったが、これほどの拒否反応が物理学や経済学の博士課程やポスドクという一番研究がのっていて能力がある連中からくるとは意外であった。
  •  
  • 16:13  時 間をかけてTweetsを読んでみた。指摘はたしかにそのとおりだ。だが、これほど使い勝手のいい認識枠組みを新しい社会システムの構築に自由につかえな いもの残念だ。いま社会はしっかりとした枠組みの思考を必要としているのだけれどね。だがこれほどまでの拒否反応があればしょうがない。
  •  
  • 16:16  アカデミズムにかんする話も残念なことだ。自分の研究のメッセージを読み手に伝える、ということが論文の一番の用件で、次に論文が間違っていないこと、剽窃ではないことが来る。学問は物理学だけではない。たしかに戦後のアカデミズムは物理学が王様だが。
  •  
  • 16:19  も う一度同じ問題を現象学の発展から説明してみることにする。そのあと僕の方の勉強がもう少し進めば執着している「量子力学的世界観」として君たちが納得す る議論が出来るかもしれない。単一的規範に基づく合理的制度を越えていかないと国家も社会も経済もたち行かなくなってきている。
  •  
  • 16:21  実際にはやってみないと分からない。だが闇雲にやっても効果はない。このような現象への挑戦に、最も進んでいると言われる物理学の知見が使えないというのは、残念なことだ。まあ自分でやるしかないな。
  •  
  • 16:23  社会のゆがみとかひとの苦しみとか、逆に幸せとか人生の充実とかを考えるのが社会科学や人文科学だ。そこに出て行くのが21世紀の学問だと思うよ。そう思って55歳を越えてもう一度学問をやり直しているのがいまだ。
  •  
  • 16:26  あと意地悪な経済学を勉強している博士課程の学生に言っておくが、人生で一番頭が切れて仕事が出来るのが君の今の歳だ。教授より出来るのは当たり前だ。でも人を育てるにはそれ以上の何かがいるんだよ。アカデミズムでのキャリアを考えたら覚えておいた方が良い。
  •  
  • 16:27  いずれにしても半日Tweetsを沢山読んで面白かった。凄く勉強になった。僕はいま隗より始めの気持ちなので、身に付けておきます。というわけで、しばらくは物理学の知的領域での発言は控えて学習に励みます。貴重な時間を有り難うございました。
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  • 16:34  ア カデミズムについては僕は人文科学のPh.Dの訓練をうけて博士号を取っているので、その範囲であれば非常にフェアに指導できる。方法論も明確にある。そ の方法は大体ほとんどの学問に共通で、領域において要求される条件が異なるだけだ。アメリカ流といえばアメリカ流だけどね。
  •  
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  •  

NUS工学部見学

  • Tue, Dec 07
  • 17:39  NUS工学部見学。2月のワークショップの場所を確認したりしながらいろいろと見る。すごい。スケールも予算も責任も。しかしこのままでは先がないと新しい方向を模索している。DCCというカリキュラムは数多い工学部の学生一学年1200名ほどから50名ちょっとを選び出す。そして場所とか予算をたっぷり与える。
  •  
  • 17:42  だが放っておくとつくるものはいわゆる工学部系のものになってしまう。イノベーションがない。都市計画、医療機器、交通システムなどのなかから自分で課題を選び出して問題を解決してプロトタイプを作っていく。そのための試みだ。個別の技術を教える新しいスタジオも作った。
  •  
  • 17:45  彼らが自分の活動をする場所も作った。だがコラボレーションしながら新しいことを生み出していくには何かが欠けている。これが彼らの悩みである。知識や技術ではつくれない全体性をどのように自分たちで生み出すか。これができなければ先に進めないのだ。
  •  
  • 17:47  全体性は機械としての全体性だけではなく、それを利用する人間と機械のインタラクションが生み出す全体性である。ビジネスモデルも含む。サービスを提供する人も受ける人も包含する。そうした全体性は計画して作れるものではない。
  •  
  • 17:54  だからといって、アイデアをどんどん作っていっても拡散するだけだ。そこで助けになるのがプロトタイプ。まずは作ってみる。失敗する。そこで学び次を作る。このプロセスを何回行うかが勝負である。なので簡単にプロトタイプを作る技術が必要になる。初期にプロトタイプはプロトタイプですらない。
  •  
  • 17:56  民族誌的調査をしてアイデアを作り、簡単なプロトタイプ(スケッチング)をしてアイデアをさらに作り繰り返す。その流れをしっかりと行う。これは本を読んだだけでは無理で、実際にやってみなくては分からない。そして一番のハードルは簡単なスケッチをデモできるプロトタイプにすることである。
  •  
  • 17:59  そして量産プロトタイプまで作ることができれば作業は終了だ。この一連の流れを学ぶことができるワークショップにする。KMDで3年ほど研究してきた成果をもとにワークショップを作っていきたい。
  •  
  • 23:43  NUSDCCの担当はシバ教授。両親はスリランカ出身でシンガポール人。NUSの工学部を卒業してケンブリッジ大学に留学してPhDを取得。シンガポールは中国系とマレーシア系の緊張関係にある。さらに東アジア全体も中国系とマレーシア・インドネシア系の緊張関係にあると言っていい。
  •  
  • 23:45  その間を上手につないでいくのが政治であり外交だという。そこでインド系スリランカ系の役割が出てくる。そういえば外務省の副大臣もいまの首相もそうしたやくまわりだ。シンガポール人は頭は良いが人生の楽しみ方を知らない。そこをどうにかしたいのだとシバ教授は言う。そのとおり。
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2010年12月7日火曜日

2010年12月6日 シンガポールで新聞拾い読み

  • 2010年12月6日
  • 10:18  朝食事をしながらFinancial Times, International Tribune, The Wall Street Journal, 日経新聞に目を通す。日本ではしないなあ。面白かった記事のピック:日経から「私の履歴書」シルバニア社という軍事企業からの国防長官の話。
  •  
  • 10:21  ウィリアム・J・ペリー氏。従軍してGIビルで大学に進学して彼女を見つけて結婚して子供が生まれ、奨学金が切れて就職口をさがす。敵のミサイルの「テレメトリー」情報を解析する方法を開発したりしていた。だが大組織の仕組みが窮屈で独立。面白いねえ。
  •  
  • 10:23  アメリカの国防が明るい合理主義で運営されていた。これからベトナム戦争に向かっていくわけだが、どんな自伝になっていくか。よこに100年前に海外で活動していた小倉末子というピアニストの話。帰国するが戦争開始直後に名前が消える。その活動を復活させた人の話。日本はこれがあるんだよね。
  •  
  • 10:26  女性でヨーロッパ文化の真髄を学んで帰ってきた人を男性が罵倒し抹殺する。この嫉妬心が日本近代の感性の成長を大分阻害している。女性がピアノを弾くのは良いが、知的でヨーロッパを理解した男性の分かる範囲で、というわけだ。最近ようやくCDと伝記がでた原智恵子もそうした嫉妬で葬られた。
  •  
  • 10:31  えーと、これで日経の記事は終わり。ニュースがないねえ、大丈夫かな。インド企業が需要は伸びても利益が出ないとか、そんな記事がある程度。次はファイナンシャルタイムズ:いまはとにかくWikiLeaksが流した情報のインパクトへの対処で大変。そんな中、ホンダの話が目を引く。
  •  
  • 10:35  カーライルグループがインドのMunja家を支援してホンダから株を買おうとしている。他にもプレイヤーが登場の模様。ホンダとHero(インドの相手の会社)は合弁の契約の解消に向かっている。ホンダは自分でバイクのビジネスを行いたい。世界で一番伸びている市場だからね。やり取りは続く。
  •  
  • 10:40  ヨーロッパってどんな感じで意識する?ヨーロッパの財務大臣のランキングがあった。ランキングはともかく、国の名前にどれだけイメージできるか。おもしろいのでやってみよう。Germany, Poland, France, Sweden, Finland, UK, (続く)
  • 10:41  Belgium, Greece, Luxembourg, Slovakia, Netherlands, Czech Republic, Italy, Santos Portugal, Hungary, Spain, Ireland。こんな感じだ。沢山のことがそれぞれの国で起きた。
  •  
  • 10:45  ハンガリーの国の宣伝冊子が入っていた。EU経済圏への進出が目的。さて日本がいま投資チャンスというエッセイがあった。Edward Chancellorという人が書いている。Japan beginning to look pretty cheapという上手いタイトル。
  •  
  • 10:48  かつて輝いていたのに安っぽいね、って意味を最初に取らせて、読み終わると「市場より大分低く(pretty cheap)評価されているからお買い得、の意味に感じる。とりわけ今の日本の失墜は戦前にアルゼンチン経済が崩壊したイメージと重なるという。そうなると投資の意欲も減る。
  •  
  • 10:51  18世紀初頭、Richard Steele卿が人が、たいしたことがないときにこっそり投資をしてもうけるほどたのしいことはないというようなことを言った。18世紀だよ!彼がいま日本を見るとどうだろうか。日本のマネージメントの方法の質の低さが現状を招いている。たしかにそうだ。
  •  
  • 10:55  そしてデフレ。日銀はヨーロッパの中央銀行に比べて積極的に動いているとは言えない。過去をみるとデフレが終わる直前に株価は上昇している。1931年の金恐慌の後株価は一気に上昇した。もっと株が安くなってから介入しようという意見もある。また人口減少も衰退の要因だという。
  •  
  • 10:57  だが、日本は労働力不足に直面していない。個別の企業の会計もキャッシュバランスがよくて、アメリカの企業とは大違い。またGDPと株価はあまり関係ないという話もある。とすると、現状は大変だが、日本が黙示録的惨状にあるという意見は正しくない。
  •  
  • 11:00  世間がそういっているときに、現状非常に安値で出ている日本株をこっそりと入手するチャンスだ。Richard Steele卿にこっそりと進言したいところだ。うーん、この記事おもしろね。FTにでたからね。さて次はThe Wall Street Journal Asia. 共和党より。
  •  
  • 11:07  インドがブラックベリーの利用を許可、Googleへの対応を巡ってWikiLeaksからアメリカの外交電報が漏れて中国政府とGoogleのやり取りが明らかに。中国市場への対応をGoogleは拒否してビジネスチャンスを失う。攻防はネット上でも行われていた、などと記事が続く。
  •  
  • 11:10  環境問題、労働問題に直面するインド、インフレに立ち向かう北京政府、南朝鮮を批判するトーンを上げる北朝鮮、中国からヨーロッパへの輸出に反ダンピング関税をかけるか、インドは景気刺激策を採りたい、といった記事が続く。日本で鳥インフルエンザが鶏に感染という記事もその中にあった。
  •  
  • 11:13  インターネットをつかった教育端末を提供してインドのスラムにすむ子供達がバイオテクノロジーとかニュートン物理学を勉強しているという記事があり、つづいて、中国で人気のテレビドラマの大きな記事。スチュワーデスとパイロットがおりなす恋の駆け引きのソープオペラ。タイ制作である。
  •  
  • 11:16  番組のなまえが"Battle of the Angels"でプロデューサーはTakonkiet Viravanである。タイ航空は会社のイメージが下がると抗議しているという。他にも"Scar in My Heart," "The Princess"といった番組があるという。
  •  
  • 11:22  タイ政府と中国政府はタイ制作のドラマのプロモーションに合意したという。あたらしいポップカルチャーの流れだね。このあとは韓国とアメリカがFTAにようやく合意、という記事があり、海洋での原油採掘についてのやり取りも大きな記事になっている。株が動き始めたかなという記事がある。
  •  
  • 11:26  サムソンエレクトロニクスは会長の息子、Jay Y Leeを社長に抜擢という記事。彼はまだ42歳。香港キャセイ航空の会長が引退。Cotyが中国の化粧品会社TJOYを買収。中国でのスキンケア市場に積極的に進出。このマーケットは強くて大きいよね。インタビュー記事。
  •  
  • 11:29  インドがダウ・ケミカルに補償を要求。1984年の大事故を巡って。Google, Groupon, Facebook, Yahoo, News Corpsなどが激しく動いている記事。アメリカで住宅市場が芳しくない話、日本が工場を国内に持てなくなる話。
  •  
  • 11:32  そして、中国の人たちが金を欲しがっている話。金の価格は上昇を続けている。うーんここは注目だね。以上が共和党的新聞からの拾い読み。次は民主党系のInternational Herald Tribuneだがちょっと時間が無くなってきた。次回にしよう。
  •  
  • 11:34  おお、江渡君、元気にやっているかい?@rkmt 今日の情報メディア表現論は産総研の江渡さんをお迎えしてます。#imedia10
  •  
  • 12:33  ちょっとスケジュール変更があったので、合間に。International Herald Tribue紙はNewYorkTimesの系列でリベラルというか民主党系の論陣を張る。では読んでいってみよう。まず北朝鮮が韓国を砲撃した場所の写真が一面である。結構すごい。
  • 12:36  ノーベル平和賞をもらったLiu氏を支持するデモの写真。Googleに関するWikiLeaksによって中国がインターネットの普及が政治に影響すると中国のリーダーが考えた検閲を行おうとした様子が報告される。これをうけてGoogleは中国市場から距離を置くことになった。
  •  
  • 12:39  また電文が暴露されて、悪いこともあるが、外交官で自分の活動に誇りが持てたと感じる人もいるという。ほとんどの外交官の行動は誇りうるものであったとクリントン長官も述べているという。次の頁はネットでのコミュニケーションが子供に及ぼす影響を考えて、子供の行動を監視することが必要か?
  •  
  • 12:42  答えはないが監督かスパイかという議論になり、技術を使いこなす子供達は自分でどうにかする方法を見つけるのではないかという意見もあれば、事態はそれほど甘くないという意見もある。両親も巻き込まれて問題になってきている。インドのジャーナリストが政治ブローカーになっているという批判の記事。
  •  
  • 12:46  Amnesty Internationalがマレーシアの監獄で囚人に拷問を与えている事態に勧告を出しているという記事。アフリカのアイボリーコースとでの紛争。PayPalがWikileaskとの取引を中止。Yemenがアルカイダと戦う活動をアメリカが支援。
  •  
  • 12:53  Wikileaksで公開された文書で、アメリカが敵対する国や組織との調整介入(engagement)を戦略として行ってきたかが明らかになった。あらゆる問題に関して外交官の調整と介入が暴露された。中国はこのデータを読み解き、今後アメリカとどのように交渉するかの参考にするという
  •  
  • 13:08  さらに中国政府がGoogleの浸透によるデモクラシーの普及を止めようとした活動についてのアメリカ側の文書も公開された。James Glanzのこの記事はおもしろいね。http://topics.nytimes.com/で彼の名前で検索すると関連記事が出てくる。
  •  
  • 13:10  パキスタンとアフガンの話も暴露されて大騒ぎとの記事。スペインで航空管制官のストライキが終わったとの記事。イスラエルの火事、アメリカの財政を巡るやり取り、など彼らの関心事がよく分かる。
  •  
  • 13:13  ちょっと目を引いたのがイギリスの大学での授業料引き上げの記事。イギリスは名誉革命の国であって革命をおこなったフランスとは違って急速な変化をこのまないはずだが、学生がデモをしているという。警官と衝突もしている。全土に広がっており、Brighton, Birmingham(続く)
  • 13:22  Bristol, Cambridge, Manchester, New Castle, Oxfordと広がっている。イギリス政府は大学への補助を大幅にカット。政府の言い分は授業料をとることで高等教育のレベルが市場原理で上がっていくというものだ。だが問題は違うと言う人もいる。
  •  
  • 13:27  つまり、政府の支援がなければ続いていかないThe Arts and Humaniteisに含まれる学問がある。したがって授業料をとるかとらないかより、政府の補助が一律に無くなることが問題だという。さてこの動きどうなるか。ライターのD.D.Guttenplanの今後の記事に注目。
  •  
  • 13:31  さてNUSCuteセンターに向かうとするか。
  •  
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2010年12月6日月曜日

KMD Forum 2010@協生館

  • Sun, Dec 05
  • 10:21  2010年12月10日(金)、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科は、神奈川県横浜市港北区日吉・協生館にて「KMD Forum 2010@協生館」を開催いたします。 http://bit.ly/hQTvVM
  •  
  • 10:26  僕は 16:30 - 17:30 KMDオープン戦略会議 :日常生活を刷新するための戦略会議を司会します。ゲストは4名です。最初のゲストは(株)現代芸術研究所 代表取締役 平野暁臣さん。川崎市岡本太郎美術館の展示空間空間をプロデュース。
  •  
  • 10:30  二番目のゲストは国際F3を走ったレーシングドライバーの井原慶子さん。 http://www.keikoihara.com/  最近『崖っぷちの覚悟』という本を出版しました。http://ameblo.jp/iharakeiko/ 楽しみです。
  •  
  • 10:36  3番目のゲストは岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー准教授の小林茂さん。KMDの博士課程の学生でもあります。世界的なTinkeringデザイナーとしてのパワーをスライドで見せてもらえたらうれしいなあ。PrototypingLabのURL:http://amzn.to/hRbt11
  •  
  • 10:40  最後は東洋大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科准教授柏樹良さん。SONYでプロダクトデザイン、Alfexで高級家具デザインと二つの分野で仕事をしてきた人です。洗練されたデザインを紹介していただきます。
  •  
  • 10:41  以上4名の方に5分ほどビジュアルプレゼンテーションをしていただき、そのあとディスカッションに入ります。生活を美しくする戦略を考えます。ゲストは今回に限らず今後とも定期的に出席していただき、研究を進めていきたいと思っています。12月10日:
  •  
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2010年12月5日日曜日

GSIF報告:Global Social Innovation Forum

  •  Sat, Dec 04
  •  
  • 18:12  GSIF報告:Global Social Innovation Forumに2日間参加した。そこからすこし21世紀のアジアの社会システムのあり方を考えてみたい。このフォーラムはリー・カン・ユー直々に政府の高官に抜擢したペニー・ロー(Penny Low)氏が主催している。
  •  
  • 18:18  NUSで社会学と経済学を学ぶ。その後政治の世界にでて見いだされる。彼女の基本的な考えはルソーの言う社会契約をもう一度違った形で政府と国民は結ぶべきだという。社会学とか哲学の知識があればびっくりするくらいの啓蒙主義者で民主主義者で21世紀のシンガポールを考えるときのキーパーソンだ。
  •  
  • 18:21  茂木健一郎さんが日帰りで参加していたがいろんな国からスピーカーが呼ばれて話をした。もう一つの呼び物はIDEO上海の協力と慶應とNUSのCuteセンターで提供するデザイン思考を基本としたインタラクティブな議論である。長丁場でIDEO上海の代表のリチャード・キリーと稲蔭さんが担当。
  •  
  • 18:23  僕は全体会の話し合いをきいたり、ちょっとだけワークショップを手伝っただけだが、実に考えさせられた。21世紀の社会システムへの「模索」を見た、という感じだ。全体をつらぬくコンセプトはFuture Readinessである。未来に備えるためにはどうすればいいのかを考える会なのである。
  •  
  • 18:25  シンガポールが次にどうなっていくかは日本、韓国、台湾、上海、香港がどうなっていくかと非常に深く関係している。ヨーロッパの近代国家の枠組みを必死に学びながらも知的植民地になることなく、経済力をつけ今後どのような社会になっていくのか見当がつかない。一方で経済力は各自にに向上している。
  •  
  • 18:32  最初はネットワーク参加だがPatrick Dixsonの話。不覚にもこの人のことを知らなかったのだが、未来学者である。2005年には世界でもっとも影響力のあるコンサルタントの一人としてタイムズ紙に掲載された。翻訳はないみたいだ。彼の話は非常にまともだった。量子力学的世界観である。
  •  
  • 18:35  人口構造の推移とか大きな流れがメガトレンドとしてある。その流れのなかで様々な現象が偶有性(contingency)をもって存在している。そこでどのように意志決定していくかで未来が決まってくる。ある時点で未来が来た時、いままで意志決定してきた経路を振り返ると「歴史」の用に見える。
  •  
  • 18:39  つまり未来を予測するというと現在を延長して考えてあたったはずれたと考えるが、そうではない、というのだ。http://pdixon.blogspot.com/が彼のblogだが面白い。そしてたとえば政治における意志決定は信頼Trustを元に行われる。
  • 18:45  だが19世紀20世紀のシステムはもはや世界的にみて信頼を形成することが出来なくなってきている。では何が信頼を形成していくのだろうか。彼は非常にデジタルテクノロジーに期待をしている。http://www.globalchange.com/が彼のサイト。
  •  
  • 18:47  デジタルネットワークコミュニケーションを考えてみると、ある時点で意志決定をするプレゼンテーションが行われ何らかの決定がなされると時間を遡ってある時点かが現在までの経路が生まれる。昔はそれを「歴史」と呼ぶ。だがネットワークのなかでは「情報」と呼ぶ。この微妙なところを上手く話す。
  •  
  • 18:50  聞いていて、おお!!とおもった。凄いね。彼は例として世界中で高齢者が増えるという長期の展望がある。これは戦略として外すことが出来ない。だが何がどうなるかは予想predection出来ないのだとする。自分が今行動して未来と歴史が生まれる。このメッセージをどう受け止めるか。
  •  
  • 18:52  IDEO上海のRichard Kellyは確実性のある未来と不確実な未来があると軽く話をうけたが、次のMichelle Guthrieは面白い受け方をした。彼女は香港とオーストラリアのあるメディアの会社のPlan Internationalの会長だ。
  •  
  • 18:56  この組織は発展途上国の子供の活動を支援する団体だ。書き忘れていたがこのコンフェレンスは社会起業家の集まりである。国家がすることと市民がすることをあわせて次の時代を切り開こうという主旨でロー女史が始めた。Guthrie女史はこの職のまえは有名なスターチャンネルの重役だった。
  •  
  • 18:58  彼女の話はおもしろかった。昔はテレビはチャンネルの数が少なくて何を見るかは決まっていた。選択の余地はなかった。だがいまでは100チャンネル以上のプログラムをCATVでは見ることが出来る。それは自分で選択するということだ。Flexibility 柔軟性が次のマインドセットになる。
  •  
  • 19:04  次はZainul Abidin Rasheed氏。シンガポール政府外務省の高官だが、それ以上にシンガポール政府の国策の方向を考えている少数の大物の一人。少し前にKMDを訪問してきてその時にアテンドをした。NUSで経済学とマレーシア学を学んだ。
  •  
  • 19:06  彼はアジアの国は今大きく変化しているという。消費者としての中産階級が各国で登場している。彼らは健康でリラックスをして豊かに暮らしたいと思っている。G20に世界の大勢が変わり、地域に力点がうつり、地域でのビジネスが大事になってくる。ここに新しい可能性があるという。
  •  
  • 19:10  Rasheed氏の意見はまったくそのとおりだ。1年ほどシンガポールに頻繁に通い、またアジアの各都市をみると、新しい豊かに暮らしたい中産階級の勃興を痛いほど感じる。ここをしっかりと見る視線が必要というのだ。素晴らしいね。
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  • 19:16  次はFadi Ghandour氏。AramexのCEOである。この会社は中東と南アジアの物流の大手である。彼はまたアラブ人のためのオンラインコミュニティの会社 Maktoob.comの代表でもある。また社会起業家の支援も積極的に行っている。彼は未来は個人が大事になると言う。
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  • 19:28  あたりまえだって?そうでもない。政府は自分に都合の悪い情報を隠すことが出来なくなる。なにか重大なことが起これば直ぐに分かる。つまりコミュニケーションに新しい秩序が生まれている。なぜなら市民側に権力が移りつつあるからだ。したがってconnectivityが非常に大切。
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  • 19:31  質疑応答に入ってフロアの二人から強烈な質問がでた。一人は南米生まれの友人でスタンフォードを中途ででて世界中をうろうろしていまNUSで研究員をやっているカルロス。connectivity によってコミュニケーションから価値が生まれ、そこから新しい秩序が生まれてくる。
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  • 19:33  そうすると市民活動の意味が変わるのでは?と。次の質問はローさんに直接聞きたいが、21世紀に政府の役割はどうなるのだろうか、というものだった。「政府に関してはRasheed氏が詳しいから、」とロー女史は答えを逃げた。むむむ、彼女、古い感じの政治家だな。
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  • 19:55  さて、第二部のセッションはオーストラリアの外交官Penny Burttが司会で、Walt Mayoというアメリカ人で、発展途上国の市場に影響をあたえるために投資をする会社をやっている。
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  • 19:56  Narayan Ramachandranは社会的起業家に投資をする会社Unitus Capitalに創業者だがそのまえはインドのモルガンスタンレー銀行の代表だった。この二人はある意味20世紀の代表。発展途上国への援助の話と貧しさから脱却するためのインフラへの巨大投資を優先する。
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  • 20:00  こうした活動を社会が必要としている限り、近代国家の役割は無くならない。シンガポールもそうした時代があった。日本もそうだ。だが豊かになると他のことを考えないといけない。面白かったのはシンガポールの北西地区の市長Teo Ho Pin氏である。
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  • 20:02  さらに、北西市でThe People's Association のCEOを行っているYam Ah Mee氏である。Teo氏は市長の役割はソフトウェアだという。国がきめたインフラの投資によってできた都市のソフトウェアを受け持つ。それは具体的にはコミュニティ作りである。
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  • 23:50  GSIF続き:Teo市長は未来のコミュニティを作るのがシンガポールの各市長の仕事だという。stability, chohesiveness, happiness, platform for humanity, bondingなどの言葉が続く。Yan氏は北西市でサービスをしている。
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  • 23:54  シンガポールは上部が何を行うかを決定してそれを市民が実行する形で建国から国を運営してきた。21世紀のシンガポールの未来を考えるときにこれではだめだ。市民と価値を共有して希望をともに追求して行かなくてはいけない。Yam Ah Mee氏はもと軍人から社会起業家になっている。
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  • 23:56  僕はこの二人の意見がとても面白かったが、強烈な批判がRamachandran氏からでた。かれはインドのことを考えると基本的人権を守るために、安全な食物を作り、子供の教育をきちんと行い、子供の健康を守ることが何よりも大切だという。そのために合理的な計画を遂行すべきだと。
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  • 00:01  Teo 市長はコミュニティアクティビティを実行する方が大切だと述べて、噛み合わない。Ramachandran氏はさらに、社会資本なんてインドでは訳立たな い。これをうけてアメリカの社会起業家に投資をする会社のCEOMayo氏も、GDPが増えて皆アメリカ的生活がしたくなるのだと言う。
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  • 00:04  Yam 氏はマクロ経済学の方法では人間が生きていくために必要なものは与えられない。人間同士のsocial networkを作る上げることでコミュニティをつくりspiritualityまで考えなければいけない。Teo市長はシンガポールは家族コミュニティ を大事にする必要があるという。
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  • 00:07  Ramachandran氏は社会に必要なものは機会の平等だという。なんだか激論になった。フロアからの質問で、やはりカルロスが文化は文化で、南米ではいつも幸せでハイチの地震の時だって、幸せにしていた。で、それで言いということではない、という質問をしていた。
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  • 00:09  間をとりもつ質問をしたのが半分引退ですと言っていた投資家で社会起業家への投資を考えているとうWong Lin Hong氏だった。シンガポールは経済的にどうにかなったから社会資本を考えるときに来たというわけだ。
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  • 00:12  僕はこの対立が非常に大事に感じた。ほとんどコストがかからないインフラストラクチャーとしてインターネットが登場して人々がコミュニケーションを頻繁におこなって(つまりconnectivityのおかげで)社会資本を形成することができるようになっている。
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  • 00:13  そうすると経済発展をするために国が計画を立てて実行しそれを評価するという仕組みに個人が甘んじなくても良くなる。経済的繁栄と精神的な充実を同時に求めていくことが出来るわけだ。この選択はなにも豊かになったシンガポールだけが精神的な充実を求めていくわけではない。
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  • 00:15  資 本主義とデモクラシーの形が変わっていく。そして社会主義的な計画経済の必要もなくなっていく。そのとき国家の役割はどうなるのだろうか。この問題を直接 的に考える必要が迫っているなと思わせるセッションだった。稲蔭さんの司会ぶりも光った。上手に皆の意見を引き出していた。
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  • 00:19  シ ンガポールは小さい国であり、50年あまり近代化に向けて駆け抜けてきた。勤勉で質素に暮らし貯蓄をして資本を蓄積したシンガポールが都市計画に大胆に投 資して金融資本主義において大きく成長していくのは1980年代の半ば過ぎだ。町は大規模なショッピングモールに溢れた。
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  • 00:22  リー・カン・ユーは圧倒的に中国系が有利な社会において、いくつかの民族が平等になるように社会を運営した。植民地で二級市民の扱いをうけた屈辱を味あわせないよう社会を運営した。母語教育と英語教育を並行させて、高等教育になるに従って英語の比重を増やした。
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  • 00:23  犯罪の取り締まりを徹底的に行い、人権侵害の勧告をたしか受けたことがあるくらい厳しくした。シンガポールは非常に安全な都市である。熱帯病対策も徹底して行い、蚊の駆除をおこなった。豊かになった社会は日本も同じだが子供はあんまり頑張って勉強をしない。
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  • 00:27  ま た英語教育がすすむにつてて母語教育における文化の習得が薄れ、また優秀な学生は英語が非常にできるようになってアメリカに留学して帰ってこなくなる。大 学の時の成績が将来の出世を決める社会主義的制度がのこっているので、成績市場主義だ。で、次にひつようなのは創造性だと考えた。
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  • 00:30  こ れはシンガポールだけではなく日本も韓国も台湾も中国も創造性がないと言われる。お金があるので、アメリカやヨーロッパで「創造的」な活動をしている企業 や集団を何度も招聘した。だがお金をはらって(あるいはふんだくられても)創造性は獲得できなかった。資本のあるうちに次に出て行きたい。
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  • 00:33  これって痛いほどよく分かる。日本が名古屋デザイン博(バブルのど真ん中)を行ったとき、多くのアメリカやヨーロッパのデザイナーやコンサルタントに信じられないほどお金をはらっていた。僕はこの博覧会は随分発表したり準備をしたりで手伝った。
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  • 00:35  ある時、「どんどんお金くれるからもうかっちゃって」という軽口を耳にして、こいつらには創造性への飢餓がわからないな、と思った。とんでもないお金をはらってシンガポールにきてもらって、てきとうなことをしていく、そんな輩ばかりだ。
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  • 00:36  慶 應大学KMDはNUSと組んで、本当に創造性を育成する。その方向で頑張っているのだが、数値で計れる経済的成長という指標以外をなかなか信じられない。 これは日本も同じだね。哲学や文学、文化の研究といったことをする機運もなかなか盛り上がらない。だが創造性の必要は感じている。
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  • 00:39  計画をしてうまくいくようになったら文化や精神性をというのは20世紀の方法だ。コミュニケーションのコストが下がった現在、同時に考えて行かなくてはいけない。10月4日に行われた二日目の全体セッションはこのあたりが主題になった。
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  • 00:47  司 会はやはり稲蔭さん。連日ご苦労様。まずはClavinChin。中国で学生にローンをオンラインで貸し出している会社のCEO.新しい参加の方法が必要 で、それは話をよく聞くことと知識やマインドモデルや価値を共有することにある。つまり知財の問題をきにしていたらコトは進まないという。
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  • 00:55  C.Prior 氏。社会起業家の仕事を資金、仕事の方法、ネットワーキングで支援しているイギリスの会社UnLtdの創業者でCEO.オープンソースをつかってシステム を作り、状況に応じて扱う問題を変え、ソーシャルメディアをつかって過剰なまでに人とつながるソーシャルネットワークを構築する。
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  • 00:59  Brian Behlendorf氏はオープンソースソフトウェアを使った開発を行うコミュニティで活躍する起業家で、アメリカのthe USDepartment of Health and Human Servicesでアドバイザーとして働いていた。
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  • 01:04  その後2009年にホワイトハウスでOpen Government Initiativeに携わる。Mozilla FoundationとBenetechに役員として関わっている。
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  • 01:26  そ のURLはこれ。http://directproject.org/content.php?key=overview 医療の現場における情報のやり 取りに注目したもの。これはよく分かる。いまやっている医療プロジェクトでも結局FAXのやり取りが結構大事だったとわかり再考中だから。
  • 01:31  無 理にコラボレーションしなくてもオンラインでつなげておくだけで良いと自分の考えを説明した。Randall Kempnerは著名なASPENインスティテュートの役員でマイクロファイナンスの会社ANDEのCEO.社会ネットワークはデジタル環境では作れない と保守的意見。
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  • 01:36  Sriram RaghavanはIncludeLabsの創業者でCEO.恵まれない人やコミュニティにネットワークを提供してサステイナブルにする活動を行ってい る。政府と国民の関係を向上させるためにインドでUnique IDをつけたりFoodSecurityを提供する。
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  • 01:38  な るほどね。国家が国民に呼びかけることが出来ないところを支援するコトも行えば、コミュニティがしっかりと子供を教育する仕組みを提供することも行う。な かなかすごいね。政府が情報をコントロールしている状態を好まず、ばらばらな情報を丹念に集めていけば必要な情報を構築できると考えている。
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  • 01:41  議論はオープンソースソフトウェアで情報共有の仕組みを共有して運営するときに情報や発信者の信頼をどのように構築するのか、という話や市民に情報を公開する話、制度的な連携より個人的な繋がりのほうが有効である話がでた。
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  • 01:43  また、完全な市場を前提として計画を立案して実行するのではなくて、具体的な政策の実施にあたり、コラボレーションを支援していく方法の有効性などが議論された。具体的に実行した事例から議論が進むのでかなり面白い。
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  • 01:45  空 間での人間関係における信頼の形成はface-to-faceの繋がりだ。将来の出来事に対する信頼の形成があり、そしてコミュニティにおける信頼の形成 は人間と人間がつながっていることにあるという。それを前提とすると大切なことはなにか、とBehlendorf氏が話を進める。
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  • 01:48  ソーシャルメディアによる信頼性の形成を考えるときに、ネットワークゲームなどの達人をベンチマークしてベストプラクティスを探るといったことをどうして行わないか、と問いかける。ネットワーク上のコラボレーションの達人なのだからというわけである。
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  • 01:50  Chin氏は教育システムはコラボレーションと矛盾するという。これは常々思っていることだ。先生が出した問題を解いて提出して「一人で解いたの」と聞かれて「友達と考えました」というと怒られるはずだ。これではコラボレーションは学べない。
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  • 01:51  ち なみにKMDのメディアデザイン基礎はグループで同じ点がつく。Prior氏は起業家について授業で幾ら学んでもだめだ、やってみないといけない、と述べ る。これもKMDのリアルプロじぇうとを作るときに考えた点だ。授業で学ぼうとする学生が多くそうした講義が提供されてないという声もある。
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  • 01:53  だ が、実際にプロジェクトを企画して企業の所にもっていけば駄目なことは直ぐ分かる。企業が協力の申し出をうけてくれたら、そこで評価されていると言うこと になる。かなりのことが学べているはずである。だが、こうしてみると、知財とか個人の評価といったこのがいらなくなるのが21世紀だ。
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  • 01:56  と いうわけでこのセッションも非常におもしろかった。創造性とコラボレーションの問題を突き詰めていくと20世紀社会システムのお約束が通用しない社会が登 場してくる。資本主義の先に見える世界が情報の共有とコラボレーションだとすると社会主義になってしまう。シュンペーターはそう思った。
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  • 02:00  だが、アジアでいま登場しようとしている資本主義は最初から知財の共有とコラボレーションを前提としても構わないような気がしてくる。インターネットによって提供されるconnectivityとmobilityを活用して民主主義と資本主義の関係を考え直す。
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  • 02:02  ま あその一方で国家資本主義の動きもあるわけだけど、国民が豊かになった日本やシンガポールではそれは難しいだろう。そして中産階級が国富の増大に喜びを感 じるのではなく、自分らしい豊かでリラックスした人生をもとめていくと、21世紀の国家像は大きく変わる。創造性はこうした社会再編の鍵だ。
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  • 02:04  以上シンガポールの会議のさわりを報告した。来年からはもっと深いところでインド、シンガポール、中国、韓国、台湾、マレーシア、インドネシア、ブルネイ、アブダビ・ドバイあたりを視野に入れて創造的な民主社会を生み出す活動を続けていきたい。(この項 完)
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