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2010年6月15日火曜日

博士課程における英語力は独学で鍛える

  • 2010年6月14日
  • 博士課程における英語力は独学で鍛える。その方法について説明したい。
  • 23:55  博士論文工房と英語:いま勉強しているメンバーのうち、アメリカやイギリスで勉強したりして英語がまあ出 来て問題ない学生が4名。仕事などの経験がありどうにか使えるのが2名。先が長いのが7名。全員に同じ方法でアカデミズムの修辞学を教えている。だが、そ ろそろ英語にてこ入れがいる。

  • 00:01  博士論文工房と英語:英語は自分で学ぶ。それしかない。そしてその方法は次のやり方しかない。まず、音読。これができないとどこにも行かない。いろいろな方法があるが、やはり恥ずかしくても歌を歌おう。松澤喜好氏の『英語耳ドリル』を買って最初からやる。プロソディが分からないと先にすすまない。
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  • 00:03  博士論文工房と英語:『英語耳ドリル』ではfly me to the moonを歌う。これだけで良いくらいだ。本の指示通りに徹底して繰り返す。ここで発音して耳をつくらないと先に進まない。音読の効果が出るのもこの壁を越えてからだ。
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  • 00:05  博士論文工房と英語:次は文法だ。初級文法つまり中学校3年生までの文法を徹底的に身に付ける。ここをおろそかにしてはいけない。最近大西泰斗氏の『これで話せる!英語のバイエル(初級)』という本を見つけた。これはとても良い。CDもついているので、文法を身体と音で覚えることが出来る。
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  • 00:07  博士論文工房と英語:『英語のバイブル』は200の例文がある。これを全部何度も音読する。そのうちに他動詞と自動詞の違いとか、過去形とか現在完了形とかそういったことが身体で分かってくるから不思議だ。何度も音読して全部覚える。たいした量ではない。3ヶ月くらいかな、終了まで。
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  • 00:10  博士論文工房と英語:次はヒアリングの訓練だ。ここは迷信がある。浴びるように沢山聞くといつかわかるようになる、というものだ。絶対に聞こえるようにはならない。すくなくとも短期では無理だ。ではどうするか?同じものを何度も聞くのだ。聞こえるまで聞き返す。「ディープリスニング」という。
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  • 00:12  博士論文工房と英語:もう一つのポイントはナチュラルスピードで聞くということである。プロソディが聞こえていなくてはいけない。いっていることの文法が分かっていなくてはいけない。100%分からなくてはいけない。これがリスニングの訓練である。実は歌も文法もそうやって身に付ける。
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  • 00:15  博士論文工房と英語:方法はこうだ。まずテキスト付きの教材を用意する。それをただ聞く。何度も聞いたら、それにあわせて口を動かしてみる。口が慣れてきたらテキストを見る。テキストを音読する。録音に合わせて朗読する。そして、聞いてみる。100%、細部まで粒だって聞こえて理解できたら完了。
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  • 00:16  博士論文工房と英語:100%ディープリスニングをすると、聞こえてくるようになる。意味を理解するのではなくて、音が飛んできて、文法のフィルターを経て、意味が生まれる感覚が出来る。教材は自分の興味で作ればいい。作り方が分からなければ教えるので、聞いて欲しい。ポイントは今すぐ始める!
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  • 00:23  博士論文工房と英語:次は発音記号だ。発音は口の筋肉を動かして行うので、発音記号を理解することが何よりも大事である。発音記号は筋肉の動かし方を指示している記号だからだ。これを覚えると圧倒的に楽になる。急がばまわれである。松澤さんの本の付録に練習が付いている。やり方は僕に聞いてくれ。
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  • 00:26  博士論文工房と英語:最後は語彙だ。いままでのところを押さえるのはまあ3ヶ月から半年。だが語彙は一生続く挑戦だ。多読しか道はない。8000語くらいが最初の壁だ。次が1万2000語くらいか。その次は2万語くらいだろう。英語の語彙はただ数の問題ではなくて、教養による階級差だ。
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  • 00:28  博士論文工房と英語:語彙が水平に分布していて、あるレベルの思考をする人たちが使う言葉と層でない人がつかう言葉は別の世界に属している。漢字は垂直に分布していて、こうした階級制はない。知的活動をする我々としては2万語以上必要だっていわれても困るよねえ。どうするか。
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  • 00:30  博士論文工房と英語:まずは8000語。これは英語を英語として活用する基本セットだ。ここは腹をくくる。そのあとは言葉の階級制つまりは支配構造につながるので、余裕があれば身に付けて攻撃に使う。そうでなくても、方法はある。それがグローバルランゲージとして英語と対峙することだ。
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  • 00:33  博士論文工房と英語:くわしくはKMDと英語のコーナーで書いていくが、要するに国際共通語としての英語で表現すると意識する。2万語の語彙がないと表現できない世界で勝負しないということである。明確に発音されて、初等文法の範囲で8000語。ここを目指す。
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  • 00:35  博士論文工房と英語:国際的な学界もそうした英語を認めるようになっている。そのうえで、修辞学を戦略的につかって表現していく。そのうちに2万語の語彙に達するかもしれない。国際的な学界もこうした論文を認めるようになってきている。
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  • 00:37  博士論文工房と英語:さて、以上は自助努力で行うこと。やり方が分からなければ教える。だが自分で地道にやるしかないのだ。以上を努力しているという前提で論文の読み方・書き方を学んでいこう。その手法はcritical reading/writingと呼ばれる手法である。
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  • 00:45  博士論文工房と英語:今日のTweets講義はこれで終了。受講者はしっかりと自分の体制をととのえて、課題に励んで下さい。日本語のTweetsは情報量が多いので正確に議論を組み立てることが出来ます。面白い。英語と大分違う。このあたりsushisuzuki君もtweetしてたけどね。
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  • 補遺
  • 00:47  @kuma0140 英語なんてバーっとやってガーっとやればできるようになる>>出来ないよ。だったらやってごらん。半年後に成果をみせてくれ!!ちなみに修士学生が英語を学ぶための授業も用意してあるから、覗いてみて。良い先生だぜ!  [in reply to kuma0140]
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  • 00:54  @kuma0140 @NaohitoOkude それが私の海外3年間の感想です。>>3年も行っていたら、今日の僕の講義の対象ではない。そのレベルの人を対象に工房を行いたいから今日の話は書いたのだよ。ほどほどに英語が出来るようになってから学ぶことが沢山あって、そこは次に書くよ。  [in reply to kuma0140]
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