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2010年6月7日月曜日

国家の近代化とイノベーションの欠如

  • 2010年6月2日

  • 23:52  6時から、デザイン思考の「布教」を支持してくれているNUSの大物教授H氏と会食。建国以来歯を食いし ばって働いて現在の繁栄を築いた。近代的な社会を作るために西洋をモデルにして、それを素早くまねることが出来る学生を評価する教育システムをフル稼働さ せて現在の豊かさに到達した。
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  • 23:54  だが、まねることが上手な利発な学生が組織をまかされ意思決定をする段階になると、リスクが気になって新 しいことをする勇気がない。Aグレードの学生は創造性もなければイノベーションも出来ない。このままではシンガポールは駄目になるという。
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  • 23:55  中国やインドでは豊かになろうともがいている優秀な学生が沢山いる。そうした人にチャンスを与えていきた い。お金ならあるのだ。そしてシンガポール人には創造性の価値を教えたいのだという。西洋に追いつくための教育は終わった。これからは創造性を評価してい かないと、この国に未来はないという。
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  • 23:58  ちなみにこの大物教授はJSTに招聘されて8月に講演をするという。(JSTは本当に創造性やイノベー ションの意味を理解するべきだ。)一番の価値は破壊的テクノロジーなのだという。優れた技術ではなくて、誰でも使えるテクノロジーが新しい市場で使われた とき、古い市場は基礎から破壊される。
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  • 00:00  ところが、お利口さん競争をするエンジニアはこうした技術を馬鹿にして、技術の比較や競争ばかりしてい る。だがその合間に破壊的テクノロジーをつかった起業家が市場のルールを変えてしまうのだという。
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  • 00:01  シンガポールの半導体事業などを立ち上げてきた彼はいまのシンガポールのエグゼクティブがリスクを取らな いことにいらいらしていた。日本だけの問題ではないね。シンガポールと日本が協力してこのあたりを乗り切ることが出来ると、アジアは変わるね。面白い。
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