音と権力と行動経済学
- Mon, May 23
- 14:43 古川さんが紹介していた『サウンド・ビジネス』を入手。音は中世の時代からその強烈な力が知られていた。グーテンベルク以降活字視覚文化が表に出て、音の価値は知る人ぞ知るであった。センサー・アクチュエーターとしてマイクとスピーカーのイノベーションがあるだろう。この分野は急速展開する。
- 14:52 前述の本はビジネスだが、伊東 乾『サウンド・コントロール 「声」の支配を断ち切って』は政治支配と音の問題を論じている。昔ソプラノ歌手の佐藤しのぶさんが、カトリック教会と音楽による支配の問題を雑談風に話しているのをきいて、なるほどとおもった。視覚だけではなく音も幻想を生み出す。
- 14:54 行動経済学の登場以来、人間の行動を無意識に決定する様々な知覚が注目されている。コントロールされて怖い、という一面もあるが、それを踏まえた上で生きていくことも必要になる。魔術と理性が隣り合わせになっているのが現実世界だから。フルッサーの『テクノコード』はここを乗り越える思想だ。
- 16:27 マクロ経済においてもアカロフとシラーが『アニマルスピリット』でしめしたように、合理的に行動しない人が登場してしかるべきだった。研究室としてはまだ本丸に到達していないのだが、『ダニエル・カーネマン 心理と経済学をかたる』あたりで慣らし運転をしてから突っ込むかな。
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