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2010年10月5日火曜日

書評:Mike Kuniavsky  Smart Thinks:Ubiquitous Computing User Experience Design

  • 15:24  KMD 参上。Mike KuniavskySmart Thinks:Ubiquitous Computing User Experience Designが着いていた。遅ればせながら手に取る。インタラクションデザイン、プロダクトデザイン、サービスデザインを組み合わせる。
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  • 15:29  ポ イントはどのようにて経験デザインを行っていくかである。フレームワークとテクニックの2部構成。テクニックは典型的デザイン思考とスケッチング。そして 16章から思い切った切り込みを見せる。Nabaztag。奇妙な人形型ワイヤレス装置。スクリーンを使わないアンビエントディスプレイだ。
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  • 15:31  マスプロダクトデザインと結びついたアンビエントディスプレイは今後非常に大切な領域になる。violet社はかなり面白い。http://www.violet.net/ 注目だ。
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  • 15:36  17 章はAugmentations and Mashupsである。Augmentationsは現実を拡張させるという意味だが、感覚的には現実から得られる経験よりも強烈な経験を与えるあるいは 与えてある状態を意味する。したがって、何をAugmentするかが非常に大切なのだ。
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  • 15:39  家 具をAugmentして生活の経験を拡大する実験はいろいろなところで行われている。本書の第5章で冷蔵庫の経験を拡大した事例が紹介されている。さて問 題はどの程度の拡張がいいのだろうか?ここにもデザイン的配慮が必要になる。例えば台所で調理法をおしえるデザインの価値は何処にあるのか。
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  • 15:42  著 者はセックストイと親密性のコンピューティングを例に取りながら、本質的な問題に切り込んでいく。インテルの研究所の人類学者Bellの研究などが引用さ れる。そして最後が装飾による現実の拡張だ。Augmentationの問題をUbiquitous Computingで考える。良いね。
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  • 15:44  次がマッシュアップ。複数のネット上のサービスから情報をあつめて一つの物としてユーザーに提供する。ensembles, conduits, mixed reality そしてmirrow worldsの四つに分ける。
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  • 15:46  ensembles とはデジタルカメラが直接プリンターとコミュニケーションして印刷するような活動である。conduitsとはあるディバイスと別のディバイスが中間部分 を経由してコミュニケーションする。赤ん坊がベッドを蹴った信号をTwitterで簡単な英語にして仲間に伝えるのが例だ。
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  • 15:49  Mixed Realityはセカイカメラが良い例だ。現実のものに相応しい情報をネットから集めてきてイメージを合成する。
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  • 15:49  Mirrow Worldは随分昔に提案されていたが、いま現実になった。各家庭に気象センサーがあり、それが1カ所に集められ、その状態をコンピュータ上のミラーワールドに投影する。
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  • 15:51  第 18章はいまubiquitous computing user experience design が挑戦すべき課題について。まずは日常世界での経験をこえる新しい経験をどのように利用者に提供できるか。デジタル写真立てが良い例だ。通常の写真立て以 上の経験をどうデザインするのか?
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  • 15:55  2 番目は適応のデザイン。利用者の変化に合わせてサービスも変化していく必要がある。利用者に飽きてもらう必要も出てくるだろう。ここに挑戦する。3番目は 環境や装置がかわっても継続して同じ経験を提供するためのデザイン。第4番目は活動に境界線を引く試み。技術、社会関係、経験の限界を示す。
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  • 15:58  以 上で大体の概要の説明終了。分かりやすいし本質をついている。メディアファニチャー、音楽、メディカルプロジェクトのメンバーは必読だなこの本は。レ ビューに30分。読みやすい本なので挑戦してみよう。アーバンメディアグループの課題図書にしよう。各自購入しておいて下さい。(完)
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