- Sat, Jul 16
- 07:23 。自分はアメリカやイギリスの文明とは違うぞ、という感じを、自分は古くさいぞという感じを持って生きることが大切。坪内祐三的に生きるか、幸田文的にいきるか、古いものの中によりどころを持って新しい知識に対抗するか。
- 07:36 第3の選択をするとはどのようなことか。その例として文化人類学者アルフレッド・クローバーの研究が上げられている。彼は一族が死に絶え単独で都会に現れたヤヒ族のイシに出会って、彼を優れた人と尊敬し暮らしぶりや人となりを記録した。クローバーの死後、原稿は夫人によってまとめられた。
- 07:40 Ishi In Two Worlds. A Biography of the Last Wild Indian in North America. by Theodora Krober がその本である。
- 07:45 また娘のル=グウィンはイシの影響をうけてファンタジー『ゲド戦記』を書いた。これは岩波少年文庫で読める。またクローバーの息子がIshi in Three Centuries by Karl Kroeber(2008)を出版した。ゆっくりとした時間のなかで考えて行動していく。
- 07:51 鶴見俊輔は辻信一(明治学院大学教授大岩圭之助)のスローライフ運動も紹介している。僕は個人的には文明以前に戻る立場をとらないが、東洋において西洋型文明社会を学校秀才が先導して目指していくという形にはうんざりしている。そのせせこまさというか卑しさへの一撃として反文明の思想に共鳴する。
- 07:54 週末は坪内祐三氏の本でも何冊か読むかな。草森紳一、小林信彦、植草甚一と、振り返ってみると四十年前の晶文社にはずいぶんお世話になった。いまリアルタイムで坪内祐三氏の本が色々読めるのは良いよね。
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2011年7月17日日曜日
プラグマティズムへの読書案内 その2 鶴見俊輔『思い出袋』から
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