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2010年8月12日木曜日

マーケティング3.0を考える

  • Wed, Aug 11 

  • 10:29  中野坂上。ある会社のあたらしい組織立ち上げ。第一回ミーティング。新しいマーケティングの方法の確立が出来るかどうか。
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  • 15:59  Read Marketing3.0 by Philip Kotler et. at. Marketing1.0:Mind:Product, Marketing 2.0: Experience:Heart, and Marketing3.0:Spirit:Change.
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  • 16:04  So, in Marketing 3.0, offering is "changes" in consumer's behavior and attitude. New technology drives the rise of spiritual market.
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  • 16:10  マーケティング3.0というコトラーの新著。大量生産したプロダクトの機能を顧客の理性に訴えて販売するコトラーマーケティグ理論が1.0。プロダクトではなく、その利用経験から得られる感情に訴えかけるのマーケティング2.0。顧客に自己変化を提供する精神的充実を与えるマーケティング3.0。
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  • 16:13  スピリットあるいはスピリチャリティとは心の内面から揺り動かされて自己実現が成就する感覚を得ること。近代によって切り離されて一個のアトムとなった個人が消費者として翻弄されていた。それがネットワークテクノロジーで繋がり個人を超えた世界のリズムを実感し、他者に関わり、自己実現を行う。
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  • 16:17  世俗を捨てた修行者によってのみ経験されていたこうした精神的充実の機会が増えてきている。哲学者や科学者になって知的経験による自己成就をしている人たちは今もいる。こうした創造的な人たちが社会の中心になっていく。これを社会貢献と混同してはいけない。他者にコミットメントして生きていく。
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  • 16:20  自己を開き他者にコミットメントしていく中で自分が精神的充実感を得る。この気持ちが21世紀の産業の中心に来る。そしてそれを可能にしているのがネットワークメディアだというのがこの本の基本だ。30年前アメリカでマーケティングの先生が「マーケティングは愛だ」といったことを思い出す。
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  • 16:28  孤独な個人が世間に惑わされないための独立した富と知性を身に付ける。これが自助の考え方で、リバタリアニズムだ。この反対がいま注目のサンデルのコミュニタリアニズム。この2項対立をこえていく方法はないか?独立した個人を放棄しつつ、一方で社会的な縛り付けをなくす。創造的社会の条件だ。
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  • 16:33  大学生の時にマズローを習った。最後に自己成就がくる三角形。だが最初に自己成就が来るというのがMarketing3.0だ。そんな都合の良いことがあるかというのがビジネスをやっている人の感じだろう。だが、ヘルスケアを見てみるとどうだろうか。あるいは子供をどうやって育てる?
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  • 16:39  アジアで新しい資本主義が始まっている。速い車にのったりオシャレな服が着たいと若者がうずいている。彼らの青春を充実したものにするためには?趣味の良いつつましい生き方が抑圧してきた資本主義のなかで自己成就する人生。出家しないで在野のまま人のために生きていく人生。みな創造的だ。
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  • 16:42  まあ振り返ってみれば、大量生産したテレビや車を買ったときの喜びはそのときは精神的だ。ナイキの靴でマラソン大会に参加すれば、その経験は得がたい。精神的だ。だがそうしたもので精神的成就を得られなくなった世界だとも言える。いま創造的になる、人と関わるということが精神性を与え始めた。
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  • 16:43  この現象は世界的だと思う。インドのプログラマーは優秀で安い賃金でも生活費がゆたかだから一生懸命働く。だからアメリカはかなわない、とダニエルピンクは言う。だが、インドのプログラマーは創造的な分野に彼らの能力を使ったときの方が嬉しいはずだ。僕らと同じなのだ。
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  • 16:46  中国の若い労働者も働いたお金でオシャレがしたい。賃金が上がれば楽しい生活が待っていると夢をもっている。安い労働力ではないのだ。19世紀ヨーロッパやアメリカが経験した資本主義と民主主義の嵐が、アジアで吹き荒れる。だが、西欧の蹉跌からまなび、今度は上手く吹かせたい。
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  • 16:52  マーケティング3.0はインドネシアなどを中心に活躍しているマーケティング会社MarkPlusが作業をはじめ、ASEAN40周年記念のためにコトラーがまとめたものである。30年前にマーケティングは愛だと習った。だがその後は消費者調査とブランド価値戦略。今ようやくここにたどり着いた。
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  • 補遺 1
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  • マーケティングが愛という話は、マーケティングやマネージメントの基本にはloveが必要で、それはlikeを超えている。そのくらいの思い込みがないという説明である。1981年の頃で、プロダクトのマーケティングの魔術が消えようとしていた頃だ。科学主義のマーケット調査とセグメント/ターゲットの話が主流になり、一方でシステム的な最適性をもとめるアーカーのブランドエクイティ戦略も登場してくる。
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  • この流れは1990年代の経験価値マーケティングの登場でちょっと変わるが、いまだに組織では合理的マーケティングが主流だ。だが、この流れがいまの経済の停滞を生み出していることに気がついてきている。自社の製品や自社の社員を愛を持って語れる会社経営者がどれほどいるか?そういった問題にもつながっていくのである。
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  • 補遺2 いろいろメンションしてもらいました。ありがとうございます。
  • hanauta_sayo マーケティングの専門書ですよ。RT @accord0823: 面白そう。今度書店に行ったら見てみます RT @hanauta_sayo: コトラーの新著。買わねば。フィリップ・コトラーは非常にいい。。RT @NaohitoOkude: マーケティング3.0というコトラーの新著。
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  • Tomoyuki Kano tomyuk I Think so too @tss_ontap @miminashi @NaohitoOkude
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  • miminashi miminashi イリイチ的?ですね RT @NaohitoOkude: 自己を開き他者にコミットメントしていく中で自分が精神的充実感を得る。この気持ちが21世紀の産業の中心に来る。そしてそれを可能にしているのがネットワークメディアだというのがこの本の基本だ。30年前アメリカでマーケティング...
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  • nagai.yumi. nyagai RT @NaohitoOkude: 自己を開き他者にコミットメントしていく中で自分が精神的充実感を得る。この気持ちが21世紀の産業の中心に来る。そしてそれを可能にしているのがネットワークメディアだというのがこの本の基本だ。30年前アメリカでマーケティングの先生が「マーケティング…
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  • kajimoto kajimoto インタフェース3.0を考えたい RT @NaohitoOkude …プロダクトではなく、その利用経験から得られる感情に訴えかけるマーケティング2.0。顧客に自己変化を提供する精神的充実を与えるマーケティング3.0
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  • accord accord0823 面白そう。今度書店に行ったら見てみます RT @hanauta_sayo: コトラーの新著。買わねば。フィリップ・コトラーは非常にいい。。RT @NaohitoOkude: マーケティング3.0というコトラーの新著。
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  • おがわかずき。 kk_oo なるほど。 RT @yoshimix3: 感化価値の議論だな。RT @NaohitoOkude http://tl.gd/324rpe
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  • Yoshimi Kikuya yoshimix3 感化価値の議論だな。RT @NaohitoOkude http://tl.gd/324rpe
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  • 佐用 錦優 hanauta_sayo コトラーの新著。買わねば。フィリップ・コトラーは非常にいい。。RT @NaohitoOkude: マーケティング3.0というコトラーの新著。
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  • satwat swmemo マズローを上がってるだけにも見えちゃうですね。 RT @NaohitoOkude マーケティング3.0というコトラーの新著。
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  • 串焼き dr_kusiyaki 私も読みました。今回の精神的満足を如何に充たすかという部分に共感できるものの、反面全てのビジネスに当てはまるものではないと思う。 QT @NaohitoOkude: Read Marketing3.0 by
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