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2010年8月28日土曜日

博士論文を書くということ

  • Fri, Aug 27
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  • 10:46  博士論文指導を根回しと考えてはいけない。KMDではプロポーザルを提出してから論文執筆に着手する。プロポーザルが博士論文提出資格であり、Ph.Dであればコンプリヘンション、あるいはジェネラルと呼ばれる試験に相当する。そこにむけて過不足なく研究と思考を重ねて、提出して審査となる。
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  • 10:47  僕が主査である学生も、副査となるであろう学生も、プロポーザルを出す準備は博士論文工房での発表を基本とする。ここで皆で議論する。プロポーザル提出後は博士論文の進捗もここで議論する。議論のあと、ワインパーティがあるのは、インフォーマルな議論を続ける為でもある。この場で学問を学ぶのだ。
  • 10:49  主査としての個別論文指導はこれとは別に行う。文体から論理、学問的な真摯さ、哲学的な深みなどはこの指導を通して覚えて欲しい。またこれはまじめに実行する学生がまだいないのだが、一般の書籍も同時に書く。博士論文を書きながら一般書を書く。これは僕がアメリカで指導されたことだ。
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  • 10:51  論文はどうしても先生や同僚を向いて書いてしまう。それとは別に普通の人に向けて書く。やさしく、あるいはおもしろく書くのではない。これは啓蒙という思い上がった考えだ。読者が違うのだ。書くことは同じ。僕で言えば『アメリカンホームの文化史』と『物書きがコンピュータに出会うとき』である。
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  • 10:53  瓜生君とJanがプロポーザルを書き上げた。これからプロポーザルの口頭試問の準備だ。ここを経て博士論文提出資格を得る。Ph.Dのシステムでは博士候補になったということになる。学者としてはこの段階から一人前に扱われるのだ。どんどん学会やデザインコンペに挑戦していって欲しい。
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