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2010年8月30日月曜日

KMDとはどのような大学院なのか

  • Sun, Aug 29 
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  • 13:15  KMD教員合宿開始。今日と明日。半年に1回の合宿。来年のカリキュラム改訂とリアルプロジェクトの強化がまずは課題。ここで真剣に議論してKMDでの教育と研究体制の改善を図る。今回は来年度に向けてイノベーションを目指す。結果は学生と出来るだけ早く共有していく。
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  • Thu, Sep 02

  • 14:41  KMD はどのような大学院なのかを教員合宿で議論しました。従来の大学院は二つのタイプしかありません。講義をとって勉強するもの。Master by Course。ビジネススクールなどがこれに相当。もう一つは研究主体。Master by Research。KMDはそのどちらでもない。
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  • 14:48  KMD は3年目であるが当初からリアルプロジェクト中心と唱っている。リアルプロジェクトでの修行をもって修士号を出そうというわけだ。Master by Real Projectというわけだ。過去2年ちょっとやってきて、学生の成長ぶりをみるとこの方法は効果的だと自負できる。
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  • 14:50  チー ムを組み、目的を探し決定して、自分で戦略を立てて、実践する。失敗すればもう一度戦略を立て直して挑戦する。3回も繰り返すとたくましくなってくる。僕 が関係しているプロジェクトではメディカルポケットは第1年度に何度企業の説得に言ったことか。そしてそのあとはフィールドワークで現場に。
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  • 14:52  現 場からある程度の成果が出てくると、今度はそれを社会制度に入れるための挑戦が始まる。メディカルでいればセキュリティだ。こうした活動をやる中で能力だ けではなく人格も育成される。あまり言いたくはないが、就職先もほれぼれする。まさにMaster by Real Projectだ。
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  • 14:53  ま た、アーバンメディアプロジェクトは最初は企業スポンサーがいて順調に始まった。だがそのうち彼らが考えている方向と企業の方向が必ずしも一致しなくなっ た。何度もプレゼンを失敗した。だがそのうちに非常にオリジナルな考え方に到達した。ある者は海外の学会でそれを発表して評価された。
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  • 14:54  ま た別のチームは丁寧に何度もプロトタイプを作り直して完成度を上げた。来週にでももう一度全く新しい企業にプレゼンを行う。自分の思考やデザインを自分の 責任で社会に開いていく。人々が生活をしている現場で歯を食いしばってプロトタイプを作っていく。それがリアルプロジェクトだ。
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  • 14:56  あ るいは新しく始まった音楽プロジェクト。修士のメンバーは音楽のプロ数名である。全員が電子工作を学びプロトタイプを作る技術を身に付けると共に、自分た ちの考えがビジネスになる方法を何度も検討した。博士課程の学生がシカゴ大学シンガポール校のMBAを持っており、彼をメンバーに作業をした。
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  • 14:58  そ して、ある会社に説明に行った。再来週にはその会社が所有するある街のショッピングビル全体をどのような音と音楽の環境にするかのデモを行う。ミッドタウ ンや六本木ヒルズの音環境のデザインと質の面でも魅力の面でも負けない仕組みをプレゼンすると頑張っている。この勢いがリアルプロジェクトだ。
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  • 15:00  KMD は修士論文が必修である。コースワークで修士号を出す大学院では論文は入らない。だがこの論文は狭い意味での「研究」あるいは「科学」論文である必要はな い。何か素晴らしいものを作ったのなら、それが何か、誰がどこでどのように使うのか、を説明し、何故これが必要なのかのメッセージを出す。
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  • 15:01  あるいは様々な活動に参加したとする。するとその活動の記録を分かりやすく書く。これはaction reserachと呼ばれるれっきとした方法論だ。そのような修士論文は大歓迎。また研究論文を書きたい学生も勿論挑戦してもらいたい。そのための仕組みも準備している。
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  • 15:05  研 究論文は自然科学的な方法で書いてもいい。エンジニアリング的な視点で書いても良い。社会科学的な方法で量的にあるいは質的に証明して論文を書いてもい。 さらには歴史学として資料を整備して書いても言い。人文科学的な作品批評でもOKだ。だが方法論の明示を最初にしてもらう。それに従って指導。
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  • 15:11  論 文指導はCritical Writingの原則に従って行う。話が面白いか、論理的か、誰でも納得できる事例があるか、物語になっているか、書き手の声が聞こえるかである。という わけで、KMDでの2年間はプロジェクトを立案しプロデュースしていくための基本的な能力をみっちりと身に付ける。
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