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2010年8月11日水曜日

デザイン思考と参照設計

  • 09:03  今日は10時から大阪にてK社に向けての営業プレゼンの打ち合わせ。素材・部品メーカーの中堅で4000億円の売り上げ。だけど、技術的ポテンシャルは3倍くらいある。デザイン思考と破壊的イノベーションを使って、参照設計をする方法を提案しようと思っている。自分で顧客を捜して商品を開発する。
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  • 09:06  コアとモジュール、破壊的技術と超絶技術の組み合わせの方法が日本企業は下手だ。顧客が望むもの(出来れば無意識的に)を素早く提供して新規市場をつかむ。これは破壊的技術の役割だ。市場に競争相手が現れたら、超絶技術を導入して参入障壁を立てる。利益率が高いところをコアに。ほかはオープンに。
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  • 09:09  日本のものつくりの能力はすでに確立した市場(ドミナントデザインが存在する)に参入するために超絶技法を使ってこだわりの商品を市場に導入する。だがこれはコストもかかり利益率も低い。新しい市場であれば破壊的技術でコストを抑えて商品を作る。そこからの利益をつかって、超絶技術で障壁を作る。
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  • 09:11  これを徹底した行ったのがインテルだ。利益率を10%以上にするための方法を考える。それまで単なる情報の整理の回路だったところを司令塔にかえてCPUと呼び、他の処理をする部分とのインターフェイスを公開して誰でも使えるようにした。つまりコアの決定は利益率から算出した戦略による。
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  • 09:13  いままでコンピュータの差別化に使われていた画像処理、音声処理、外部記憶などをモジュールとして切り離した。誰でも作れる。当然価格競争が起きて価格が下がる。そして、コアとモジュールを組み合わせるプラットフォーム、つまりはマザーボードを供給した。ここは何度も書いているが、とても大切。
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  • 09:15  で、ここで参照設計をインテルが行った。自社のCPUを売るために、CPU以外の部品をモジュールとして誰でもつくれるようにした。そのインターフェイスをもったマザーボートとCPUを組み合わせて、PCを設計したのだ。PCを売るのはIntelではない。CPUを高値で買ってメーカーが作る。
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  • 09:18  まあこう言うのは簡単だがこのマザーボードの設計が難しい。8ビットマイコンから16ビットになったときに、30年くらいまえのアメリカの『バイト』に基盤を自作する記事が出たのを覚えているが、かなり難しくなっていた。8ビットでOSがCP/Mのパーソナルコンピュータとは別物だ。
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  • 09:21  でインテルは自社のCPUをつかう商品を自ら設計する。これが参照設計である。台湾メーカーはマザーボードを設計できない。そこでインテルはみずからOEMとなって基盤を作り供給した。20年くらい前のことだ。この戦略を参考に、K社に参照設計をするワークショップを提供したいと思っている。
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