- Tue, Aug 09
- 08:47 さて、今日も関西。大阪の慶應堂島キャンパスでイノベータークラブ。大阪で3件おこない、そのまとめの報告。発表の学生も大阪に。すでにかなり面白いことが観察できていて、民族誌を地道にやると素晴らしいなと。1時から3時過ぎまで。その後東京に戻る。
- 12:56 堂島慶應キャンパスに到着。これから大阪イノベータークラブのデザイン思考ワークショップ第2回です。今年は事業化がゴールなので気合いが入る。
- 18:39 東京に戻る。ミュージックアンドサウンドプロジェクトの件である企業と連絡。9月にプレゼン。音楽市場の問題は担い手の再編にあるのであっていまの市場へのマーケティングではない、とのこちらの哲学を理解してもらい、前に進んだ。クラッシックとジャズとポップスを巻き込む新しい動きを起こす。
- 18:41 いまある市場でなんらかの利益を得ている人はその立場を捨てることは難しい。音楽においても同じ。経済的利益もあれば社会的利益もある。でもこの仕組みは19世紀末の複製技術の結果生まれたもので、デジタルによって少数のスーパースターと受信するだけの大衆が登場。そして市場が変動。
- 18:43 実は複製技術時代の前は音楽をやることと鑑賞することは同じような活動だった。CDが登場するまでの音楽市場でもまだ多くの音楽家が生活できた。音楽の演奏はプロと「アマチュア」に分かれてしまった。だがいま市場をみていると、パッケージメディアや楽器メーカーは苦戦。
- 18:45 一方で音楽教室や貸しスタジオやホールビジネスはうまくいっている。あきらかに音楽を自分でやる人が増えているのだ。大衆ではなくて音楽を深く理解する人を増やす。またそうした聴衆に対して素晴らしい音楽を提供する音楽家を育成する。これは全く新しい市場なのだ。
- 18:47 潜在的にこのような市場があるときに、そこに進出することはそれほど難しくないように思える。だが音楽消費市場で活動をしてきた専門家達は自分のポジションを崩せない。あきらかにある「ホワイトスペース」。ここへの挑戦はしがらみが自由な大学でこそ挑戦できるのである。
- 18:48 まだプロジェクトは準備構想段階なのだが、面白くなりそうな予感がする。ここ2週間の戦略立案がキモだね。ミュージックアンドサウンドのメンバーは頑張ろう。
- 19:09 音楽の複製技術はロールピアノからシートミュージック、レコードと長い歴史を持っている。音楽をすることと聴くこととの微妙なバランスがあった時代が長く続いた。それが壊れたのはCDとスーパースターシステム。F1の面白さもプロバスケットの面白さもスーオースターの登場で消えた。
- 19:12 一人のスーパースターが600万枚のCDを売ることと60万枚のCDをうる音楽家が10名いるのでは利益の構造がだいぶ違うことは音楽パッケージビジネスをやっている人なら気がついている。とうぜん後者の方が良い。このあたりは音楽評論家石井宏さんがいろいろと事例をつかって上手に説明している。
analysis
2011年8月11日木曜日
KMDミュージックアンドサウンドグループ 新プロジェクト準備 新しい音楽市場
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