analysis

2011年3月26日土曜日

デザイン思考を越えるための読書案内

  • Fri, Mar 25

  • 09:35  おはようございます。今日は3時から大阪市とのリアルプロジェクト来年度に向けての最終打ち合わせ。定義できなくて分析できない問題wicked problemを解くにはプロトタイプをデザインして現場に持っていき、修正する。何回も繰り返す。来年度もリアルプロジェクトはすべてこの方向で。

  • 10:06  何人かの方に教えていただきましたが、この文章はいいね。参考になる。"Design Thinking" Isn't a Miracle Cure, but Here's How It Helps http://bit.ly/egPYDx

  • 10:10  デザイン思考を本当に考えるなら、この本。Rittelの論文は15年くらいに紹介されて読んだ。The Universe of Design: Horst Rittel's Theories of Design and Planning 来年度の博士論文工房での課題書だな、これは。

  • 10:16  博士論文書いている暇ないよというビジネスの現場の人にはMarty Neumeier The Designful Company。一昨年の僕の会社オプティマは本書の枠組みを使ってコンサルティングをした。で成果が出てくると結局はwicked problemに挑戦することになる。

  • 10:18  wicked problemを解くには現場の人の声を聞かなくてはならない。難しい問題をどうにか人間の知恵で解決している。それも無意識の実践だ。なにか問題が起きて(breakdownという)初めてその存在が解る。無意識に適応(appropriateion)しているところを見つける。

  • 10:19  そして見つけたところを解決するプロトタイプをデザインして提案する。難しい状況で無理なくそのプロトタイプが使えれば、利用者のメンタルモデルを反映している。駄目なときは作り直し。でも不完全なプロトタイプでも現場の人はいろいろな意見を言ってくれる。これは質問して得る答えとは違う。

  • 10:21  こうした実践の中からシステムをくみ上げる方法は科学と言うよりは人文それも解釈学的な主観的な行為である。大規模システムは実はこうした人間の主観的な実践が科学的論理的システムをつなぎ合わせて存在している。すべて論理的に作ることは出来ない。またすべて実践的だと人間への負荷が大きい。

  • 10:23  この問題に設計論から初めて挑んだのが、Alan Cooper のThe Inmates Are Running the Asylum。これがマイクロソフトのほぼつかえないWindows3.1をWindows95に再設計した当事者の理論。僕のデザイン思考の原点。

  • 10:26  この本は『コンピュータはむずかしすぎて使えない!』として翻訳されている。翻訳者がコンピュータの仕組みも理解があって、英語が圧倒的によくできる山形浩生氏なので、一読をお勧めします。

  • 10:39  いまHenry MintzbergのTracking Strategies: Towards a General Theory of Strategy Formation をKindle で買おうとしたら、日本からでは買えないと。むか!!

  • 11:47  友人が、昨日コックさんの指導のもと、何人ものボランティアと1500匹以上の焼き魚をつくり、あと諸々準備して炊き出しへ。お魚も築地からのボランティア。今朝宮城県にバスで向かう。問い合わせると、どこどこに支援お願いします、と情報が入る。大きなお鍋とプロパンガスを持って。片道6時間。

  • 13:05  そろそろ名古屋駅到着。少し早めに大阪に着くな。
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