- Fri, Feb 17
- 16:18 日本のメーカーをクライアントにコンサルを続けていると、技術力の高さが現在の社会のシステムを維持する要所要所で活用されていて、その競争力は世界でも突出していることがよく分かる。知っている人には今更だろうけど。経済活動の根幹を支えているので景気のサイクルが上を向くと直ぐに解る。
- 16:20 いまがその時期である。リーマンショックから立ち直り始めている経済において設備投資その他が始まっている。つまりは景気が良くなってきている。ここ2ヶ月の実感だ。このチャンスを生かして一気に浮上しよう、と思う。だが意外な問題がここになって表面化してきている。
- 16:23 企業の中の人材プールがいつの間にか無くなっている。デザイン思考などイノベーションのワークショップをするときに問題になるのは人材をどうやって確保するかであり、多くの中堅の企業にはその余裕がない。
- 16:24 技術を持っている中堅企業がイノベーションを行うには、その作業を外注するメカニズムが必要になる。これがいま大阪市で行っているプロジェクトの狙いだ。だが、景気が回復基調にある現在、企業規模が大きいところも人材プールが無くなっている。
- 16:27 いわゆる、早期退職などを契機に、人材「在庫ゼロ」発想の経営 が日本で徹底された。その結果、景気が回復してくると、どこもかしこも人手不足となる。労働市場が流動化していない日本では、結局、今の 製造業業績回復のチャンスを掴もうにも前に進めない。
- 16:29 大きな企業もここしばらく、経営を回復させるために人件費(人数と給与金額)のカットを促進し、現場から楽しさや仕事の豊かさが消えてきている。こんな時代に、イノベーションをしっかりと実践できる企業は、大きく他社に水を空けていくだろう。CEOの決断が問われるところだ。
- 16:30 ちなみに、ちょっと大きな規模の企業でおそらくは人材プールを縮小しながら現在にいたったところから、おもいきったイノベーションプロジェクトの提案があった。マルチタスクで頑張っているイノベーション担当の貴重な人材の活力をどのように生かしてイノベーションにつなげるかが新しい課題だ。
- 16:31 イノベーションの方法はデザイン思考でかなり決まってきた。人材と時間と資金をやりくりしてどのように継続してイノベーションを行うかのマネージメント問題がとても大事になってくる。ちょっと時間をかけてしっかりと考えて、魅力的な提案を作ってみたい。
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2011年2月19日土曜日
イノベーションとマネージメント:人材「在庫」ゼロ時代を乗り切るには
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