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2010年9月23日木曜日

現役復帰宣言その2

  •  Wed, Sep 22
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  • 17:04  現役復帰宣言をしばらく前にしたが、現状報告。現役復帰とはいまの研究のフロンティアに一研究者に戻ること。『思考のエンジン』を出したときから、デジタル世界と物理世界のインタラクションを現象学的に認識することに焦点を当ててきた。ドレイファスハイデッガー解釈から始まる世界である。
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  • 17:07  ハイデッガーの示した世界をこえようと研究が続いている。ユビキタスコンピューティングとセンサーの進歩で身体と情報のインタラクションの研究が急激に進んでいる。メルロポンティの提唱した身体と近くの問題を実際に実験をしながら考えることができるようになってきた。ここをみていく。
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  • 17:22  フランスの脱構築哲学者の多くが亡くなり、ハイデッガーがしめした世界の現象学的世界は現在イタリアの哲学者に受け継がれている。岡田温司 『イタリア現代思想への招待』を参考にいろいろと考えてみた。アガンベンカッチャーリエスポジトペルニオーラテッロージマルケジーニなど。
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  • 17:27  そしてびっくりしたのが、マリオ・ペルニオーラ(Mario Perniola)『無機的なるもののセックスアピール』(1994, 2004)。これは晩年のベンヤミンが残したメモを軸に今を理解しようとしている。これはわかるね。ポストヒューマンは動物ではないのだ。
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  • 17:31  イタリアでは美学と哲学が共存。http://bit.ly/aZ0ojG 1980年代にハイデッガーを持ち込んでインタラクションデザインを大きく変えたウィノグラードの次をしっかりと考えてみたいね。このあたりが理論的な攻めどころだ。しっかりと調べてみたいね。新しいモダニズム理論も大切。
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  • 17:39  このあたりの本を読みながら、インタラクションデザインの領域でどのような研究が行われているかをしっかり調査して関連する論文を読んで行きたいと思っている。
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  • 17:56  さて、次はどのような領域で研究を進めるか。ユビキタスコンピューティングテクノロジーの進歩はセンサーとアクチュエーターの世界を身近なものにした。非常に安価にそして簡単にインタラクションシステムを作ることができる。また使い方に関しても小林茂さんたちの数年にわたる活動で一般化した。
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  • 17:59  また人間が情報を身体を介在させてセンサーを介してインプットして、コンピュータでそれを処理して、アクチュエーターで人間に戻す。この概念枠組みでできることも大体飽和してきた。VRをみたときの衝撃やARを初めて見たときの衝撃に相当する新しい領域を見つける必要がある。社会性と身体性。
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  • 18:04  ただ社会性と言っても問題意識の設定が難しいな。イタリア現代哲学のながれでいうとオイコスつまり家庭というか生活空間における身体の問題が大きな論点になっている。病院から家庭に医療がうつったときに戸惑う感覚、家族が生活する時間空間になじまない現代の家具や家電サービスなどいろいろあるな。
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  • 18:05  個人と社会の関わりも、システムでみるときの個人はつねに「アトム」であって意思を持たないとされた。だが携帯端末で情報を得ている我々はそれに従って行動するので「アトム」ではない。ネットワークにつながった個人の行動として数年前から注目されている現象だ。その問題と社会性と身体性を繋げる。
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