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2010年9月7日火曜日

関西学院大学工学部集中講義第1日目

  • Mon, Sep 06
  • 06:12  今日明日と新三田の関西学院大学工学部で集中講義。2日もあればデザイン思考の知識としてのエッセンスは全部伝えられるな。演習も入らない。逆に5日くらいの演習でデザイン思考の実践の極意は伝わらない。1年はかかる。このギャップに気がつかないと、実践キャンプ1回でデザイン思考終了と勘違い。
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  • 10:40  関西学院工学部大学院集中講義。一時限目終了。経営戦略、イノベーション、組織と空間、シュンペーター、連続的成長と非連続的成長、デザイン思考とは、21世紀のものつくり、まで講義。2時限目は4つのチームにわけて、イノベーションをしろ、という無茶ぶりされた状況を想定してグループワーク。
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  • 10:43  工学部の学生は自分の能力と社会を結びつけることにシャイ。でも一人一人は20年以上生きている訳で社会の中の自分も持っている。それを意識させるような質疑応答をしながら頭をほぐしてイノベーション論を説明。グループワークになると各自きちんとしゃべれるようになっている。12時から発表会。
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  • 10:44  自分と社会の関係を考えさせて哲学のセッション。自分ができる技術をお互いに開示して説明して、技術の棚卸し。イノベーション案の発表をおこなって、ビジョン作成のプロセスを終了することになる。午後はデザインとは何かについて講義をする予定。
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  • 10:49  4つのグループワークを観察していて、声も大きいし、笑い声もでている。顔つきも生き生きしている。工学部の枠を外して、その一方で自分の好きな技術やメディアについてお互いに話をするとパッションが発露する。プロジェクトが動き始める瞬間である。さて、どのようにまとまっていくかな。
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  • 10:52  コラボレーションワークをするときはアジェンダが必要。10時30分から12時まで、かくかくしかじかの議論をして、かくかくしかじかのアウトプットを出す、ときめて記録係を一人選ぶ。この作業をするだけで自然と作業がまとまってくる。こうしたコツを適宜教えていくだけで自然にできるようになる。
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  • 11:32  ビジョンは物語で語ろう。桃太郎を考えてみる。昔々あるところでおじいさんとおばあさんがいました、だからWhere, When, Whoが必要。おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川に選択に。状況の説明だ。するとかわかみから桃が流れてきた。おばあさんは家に桃をもって家にかえる。
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  • 11:34  桃から桃太郎が生まれる。すくすく大きくなって、あるひ鬼が島に行くという。何をしにいくのかい、つまりWhatをおばあさんが訪ねると、鬼退治に。何故鬼退治に行くのか、つまりWhy である。鬼が里に来て暴れて皆に迷惑をかけるから。どうやるのかと聞くと、吉備団子を作って下さいと答える。
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  • 11:36  これがHowである。簡単な物語だが必要な情報は入っている。翻って自分のビジョンを人につたえるときにこのように説明できているか?桃太郎の話をすると、そんな子供じみた学芸会で何ができるとしたり顔で反論する人がいるが、コンテキストを共有していない他者に自分のことを伝えるには不可欠だ。
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  • 11:40  発表の準備は絵コンテで考える。何枚のスライドで語るか?それを考えながら作る。自分のやっていることの説明ではなくて、自分のやりたいことを相手に納得してもらえるように「説得」する必要がある。プロジェクトはシーンが連鎖する時間の中に存在しているのだ。
  •  4:37  ペルソナの設定が難しそうだ。自分が考えたサービスやプロダクトを使っている様子を具体的な人間を頭に浮かべて考える。これはマーケティングにおけるセグメントとは異なる作業。映画に好きな俳優や女優をキャスティングしている気持ちで気楽に楽しくおこなおう。
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  • 補遺:

  • 14:29  @yurikos @NaohitoOkude なぜシャイなんでしょうかね?>>自分の世界が社会に対して閉じているからです。でも、シャイであるが故に育っている感受性もあって、僕はそれを残すことが大事だと思っています。ちゃらちゃらプレゼンがうまくてもね。朴訥で誠実で、人付き合いも。  [in reply to yurikos]

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