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2010年11月4日木曜日

2010年修士論文工房: 目次の作り方

  •  Wed, Nov 03
  • 07:55  修士論文工房目次の作り方
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  • 来週までの課題は目次をつくることである。第1章は一番難しいので手をつけない。5パラグラフエッセイをもとに展開。第2章は先行研究レビューである。ここで大切なことは自分の研究なり作品のオリジナリティを示すことだ。それはなにか?
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  • 07:57  発表をすると教員から「新規性はなにですか?」という質問を受けるだろう。僕はアメリカでPh.Dのトレーニングを受けるまで、新規性とは誰もやっていないことだと思っていた。きちんとしたトレーニングを受けていない半端な研究者はそう思っている人が多い。だが、新規性はオリジナリティだ。
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  • 08:01  つまりは君らしさ。君は一人しかいない。君のやっていることをきちんと示すとそれで十分だ。では「きちんと示すこと」とは何か。それは自分の活動のコンテキストを明晰に解説することである。ここが不足すると、知識不足を指摘する質問が集中する。知識は無限なのだから「不足」の指摘は水掛け論だ。
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  • 08:27  知的コンテキストを示すためにも古典的エッセイの書き方で教えたquesitoningの方法を使う。自分のやっている(what)ことの領域、問題意識/発見(why)の領域、問題解決(how)の領域。ここは論文では肝だ。
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  • 08:28  howにはどのように調査したか、どのようにプロトタイプをつくったか、どのようにプロトタイプを使うかが含まれる。それぞれ3つくらい先行事例/研究をまずはそろえてみよう。もう一つ大切なことがある。それは方法論の明示だ。
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  • 08:30  論文はメッセージを読者に伝えて、納得してもらう。納得させるには論理的な説明を行う。論理的な説明とは推論の連鎖だ。第1章に関係するので、まだ正確には考えなくていいが、自分のメッセージが正しいことをどのように読み手に伝えるか?なにかを作ったのなら、それを見せるのが手っ取り早い。
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  • 08:32  見せて、使い方を説明して、使ってもらって利用者がメッセージに納得する。ここでメッセージを説明してもいい。今年からデザイン修士論文を認めるが、この領域に入る。なにかおおきなコンソーシアムやプロジェクトの運営を手伝って、いくつかイベントを行ったとする。その報告をきちんとする。
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  • 08:33  これはアクションリサーチ型の論文として認める。自然科学/エンジニアリング論文は普通に認める。社会科学にかんしては仮説の提示とその証明方法を明示する。量的調査と質的調査をわけて、何を採用して何を根拠に証明するかを示す。ビジネスにおける効率性とか普及効果とかいろいろある。
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  • 08:35  さいごに、文芸批評的修士論文も認める。ポップカルチャーやマンガを研究してテキスト批評をしてもいい。テキストをしっかり引用してあればいい。この場合はインプットもアウトプットもないがそのようなa rationaleを示せばいい。自分のやったことを振り返ってメッセージをつくる。
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  • 08:37  科学哲学的になりたたないような科学的仮説をつくったり、統計的に意味をなさないアンケートをおこなったり、記述と分析が甘い民族誌をグラウンデッドセオリーの証明で提出したりしないこと。できていないモノを分析してデザイン論文として提出しないこと。このあたりに注意する。
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  • 08:39  第2章はこんなことに注意して書く。結構大変だが、まずはコンテキストを説明する論文や先行事例を各質問ごとに3つそろえてみよう。そのためには文献調査が必要である。大学の図書館のコンピュータに接続して論文検索をすること。来週までに第2章はこのくらいできていればいい。
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  • 08:55  第3章は昨晩示した通りで、ここをまずしっかりと書く。これが来週までの課題の一つ。で第4章。民族誌調査をしてコンセプトをつくった学生はここで書く。How toへの解の一つだ。第5章はどうやって作ったかのHow to 第6章はどうやって使うかのHow to。
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  • 09:06  テーマによっては4、5、6章のすべてはいらないだろう。だがHowについてはしっかりと考える。章ごとに3つくらいの項目を考えてほしい。さて第7章はメッセージを説得する。方法と推論の場所だ。ここはまあラフに考えておけばいい。そして第8章が結論。部分としては5つ。4、5、6章が一塊。
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  • 09:27  来週は書き込んだ第3章にくわえて、第1章(古典的エッセイを当てる)、第2章に簡単な文献リストと解題を入れる。第3章はきちんと書いてみる。4章5章6章は項目を出してみる。第7章は推論の方法(これは第1章と第2章に入れておく)に必要なデータとそれによる推論。ここはこれからになる。
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  • 09:29  第8章は結論。あと、文献リストを作る。以上をLaTexで書いて出力。フォーマットは9月生のPianPianが加藤朗先生と検討してアップデートしたものがあるのでそれを使う。以上をA4の紙に出力して紙ファイルに綴じて来週一部持ってくる。今後はこれをつかって指導を行う。目次は人数分。
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  • 09:40  今後の指導の方針:課題の後戻りはしません。来週は目次の検討です。おくれていてもA4ファイルにいま示した課題を綴じて、目次をつくり印刷してくること。あと教えているのは技であって知識や理論ではありません。なので正統的周辺参加、つまり僕が言っている通りにすること。
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  • 09:43  僕が言ってことに納得しなくても方法に従う。するとあるとき突然自在に方法が使えるようになり、自分のオリジナリティがでて、師匠を超えていきます。これが正統的周辺参加。参加して方法を守って書き続ければ内容は伴ってきます。11月中に大枠をつくり、12月10日までに執筆終了。
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