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2010年11月5日金曜日

博士論文プロポーザル指導

  • Thu, Nov 04 

  • 11:32  博士論文プロポーザル指導:Janのプロポーザルドラフト。何をする博士論文なのかがなかなか見えてこない。やりたいことやれることの部品が出来ても全体のディスコースがないと博士論文にはならない。終わりまで読んで、ようやく答えらしきものがでてきた。そこをめざした論を立てる。
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  • 11:35  我々が今使っているコンピュータのインターフェイスは基本的にはウィノグラードが人間と機械の関係を現象学で再定義したおかげで成り立っている。使いやすいという感じも、個別の人間の認知能力を生かした「道具」としてコンピュータを設計したおかげだ。PCとGUIの組み合わせのデザインの基本。
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  • 11:39  だが、ネットワークが普及して、コンピュータがセンサーとアクチュエーターになるユビキタスコンピューティングが登場して、ウィノグラード的なデザイン手法ではすこし足りなくなってきた。ここを埋め合わせようといろいろな試みがなされてきた。だが、現象学からなかなか出ることは出来ない。
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  • 11:40  放っておくと合理主義的などうしようもないインターフェイスになってしまうので現象学的な方向でデザインすることは大切だ。Humane Interfaceなどの名著もこのあたりを検討している。だが、インターネットとスマートフォンとユビキタスコンピューティングの普及で、状況は変わった。
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  • 11:43  現在登場しているUrban computingなどに相応しいサービスやハードウェアをデザインするためには何かが欠けている。機械は道具ではないし、人間の身体性は社会性をもっているのではないか、とインタラクションデザインの研究者は議論を始めている。その状況において、私は・・・
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  • 11:45  という形でディスコースを決めて、自分が主張したいデザイン理論とそれが正しいことを証明するための実例としてのプロトタイプを示す。この方向でまとめていくように指示。ユビキタスコンピューティングにおける情報アーキテクチャーの構築の理論になる。ここはフロンティアだ。
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  • 11:47  やりたいことがあり、論文も読んだ。プロトタイプも作った。だがそれだけでは博士論文は書けない。自分の研究の位置づけが大切。自分が貢献できる分野を決めて、そこに博士論文を「打ち込む」。この焦点の合わせ方を明確に書いてあるのがプロポーザルなのだ。来週には完成になるかな。
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  • 補遺
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  • Toshiyuki Maeda
  • t_maeda
  • ワクワクします。先日Adam Greenfield氏というUrban Computingの実践家に会いしましたが、社会的課題から要件を見据えて起業されたようです。 RT @naohitookude: ..ユビキタスコンピューティングにおける情報アーキテクチャーの構築の理論になる。
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  • 14:41  そうか、Nokiaデザイン辞めたんだ。Everywhereの著者で、むかし日本にいた。@t_maeda ワクワクします。先日Adam Greenfield氏というUrban Computingの実践家に会いしましたが、社会的課題から要件を見据えて起業されたようです。
  •    @naohitookude Every'ware'ですね。まずは都市と「共有」、または「ID」の問題に取り組むとのことでした。また、B.Latourという社会学者に影響を受けているそうです。IAから今のキャリアを開いた彼は、私のロールモデルの一人です。   t_maeda
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  • 15:02  そうだった。僕のTweetsの議論は実はLatourの理論をどのようにユビキタスコンピューティングの情報アーキテクチャーフレームワークに使うかです。@t_maeda Every'ware'ですね。(中略) B.Latourという社会学者に影響を受けているそうです。(後略)
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