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2010年11月3日水曜日

2010年修士論文指導 a rationaleについて 実例添削

  • Tue, Nov 02
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  • 20:33  修士論文におけるa rationaleの問題:
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  • 昨年も議論したが今年も修士論文の季節。a rationaleがうまく記述できない。conceptual frameworkである。コンセプトではない。中身はまだないのだ。中身のない形を決める。これが大事。
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  • 20:36  Twitter するとお花畑ができる、というかわいいアプリケーション「フライフ」は先日Adtechでも発表した。このアプリケーションで花を贈ると同時に花に音が付 け加えられるという仕組みをつくった学生がいる。かわいいものだ。花をあつめていくと、その音から楽しい音楽を生成する。
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  • 20:39  花 のイメージに音をつける。音がいくつか集まると自動的に音楽を生成する。その音楽をメッセージを受け取った人が聞く。わかりやすい。そして、聞いたらうれ しい、と言いたいのなら、ユーザースタディをする。実際に音楽が生成されてそれをうけとって喜ぶ姿をビデオで見せればいい。
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  • 20:41  こ れはこのアプリケーションの定義でもある。ところが、これを言うことは意外に難しい。それは実際に作る作業に没頭しているうちに細部にこだわりその知識が 増えてしまい、全体の仕組みが分からなくなるからだ。内容のない形式つまりは全体の仕組みである。意識してここを作らないといけない。
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  • 20:43  概 念枠組みから実際の仕組みをつくる、といった単純な作業ではない。作るとは行きつ戻りつ、動かなければ動く仕組みを工夫する。そしてどうにか動く。この段 階で最初の概念枠組みは存在していない。なので、作らなくては行けない。一生懸命作った学生に限ってここで混乱する。もったいない。
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  • 20:45  こ の状態を救うには、自分の作った物をインプットアウトプットのある仕掛けと見る。何が入ると何が出てくるのか。これだけだ。そうして整理してみよう。入 れるものは独立変数。出てくるものは従属変数。箱は関数。これで a rationaleは完成だ。これを図示して、図に従って研究を整理。
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  • 20:46  中 身がつまってくると、つまりはプログラミングや機械仕掛けの部品が配置されると、それはコンセプトとなる。そして独立変数と従属変数がきまると、いったい 何をするためのものだったかが見えてくる。ここをしっかりと書いてみよう。普通の形の修士論文だと第3章にあたる。来週の火曜日が締め切り。
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