2010年5月18日
* 11:38 プロダクトデザインに、高度な技術は必須だが、デザインを論じるときに技術は前に出ない。インタラクショ ンデザインを論じるときに技術が前にでるのは、デザイン側のパワーが不足しているからだ。インタラクション技術先行はバウハウスの時まで機械技術が先行し ていたことと同じ現象だ。
* 11:42 インタラクションデザインにおけるデザイン、つまり全体性がある形は時間の中にある。物語でしか語れない 経験をデザインする必要があるのだ。時間変化がスナップショットでしか語れなかったのが1980年代ポストモダンの時代だ。あるいはナイジェル・コーツの ナラティブ・アーキテクチャーだ。
* 12:15 ポストモダンデザインはSottsassが主導したMemphisとMendiniが動かした Archemiをもう一度時間軸をいれて考えることが大切。googleでイメージ検索するとたっぷりと鑑賞できる。目を肥やしておこう。
* 12:20 Mendiniの路線はAlessiのデザインとなって今日存在している。この可愛い一連のデザインがイ ンタラクションになっていない。ここは非常に大きな領域だ。下記のWebを堪能して欲しい。http://www.alessi.com/en/
* 12:22 Sottosassの切り開いたMemphisはデザイナーの自己満足的アート主義に引き継がれてしまっ た。アートとは一線を画して、メディアファニチャープロジェクトがぜひとも日常世界の中でSottosassの挑戦を引き継いで欲しいところだ。何もないところだから。
* 12:26 ナイジェル・コーツは元気だ。奇をてらったインスタレーション建築と1980年代後半のバブル時代に揶揄 されていたが、ミラノサローネでは面白い展示をした。この分野はresponsive environmentとして展開している。 http://www.nigelcoates.com/
* 12:29 Memphisに関して補足。芸術を目指したデザイナーのポストモダン遊びを捨て去り、日常生活に時間軸 のある表現を持ち込む。家具のデザインの再編を試みる。これがソットサスをデザイン的にいかに継承するか、である。時間、すなわちインタラクションデザイ ンだ。
* 12:34 おさえるところは以上で紹介した。googleでのimage検索が豊富な経験を与えてくれる。時間をか けて紹介したデザイナー達の作品のイメージを味わって欲しい。彼らのデザインが動き始めたらどうなるか、そのファンタジーワールドを創造して欲しい。以上 で15分間デザイン講義終了。
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