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2011年2月22日火曜日

NUSDCCデザイン思考ワークショップ第1日目


  • Feb 21, 2011

  • 12:27  NUSデザインワークショップ1日目。午前中、まずはデザイン思考に関する1時間ちょっとの講義。非常にコンパクトにエッセンスを伝えることが出来た。今回はスケッチとプロトタイプを分けたことと電子工作(Tinkering)とパーソナルファブリケーションを組み込んだところが特徴。 »»

  • 12:31  現在は哲学とビジョンを作成中。5つチームをつくった。チームA,B,Cはフィールドワーク先の師匠をきちんと確保していた。チームDは出来ていないが、まあ地下鉄駅の現場観察で行うことに。チームEは決まっていない。チームEはいま直接学生を教えている先生のチーム。師匠を探すことが大変。 »»

  • 13:49  哲学とビジョンとフィールド先の発表。本格派からイージーなモノまで。ABCのチームは相当本格派。Dは偉い人が入っているのでエグゼクティブコース風に。Eは工学部の学部で教えているスタッフ達なので研修風になる。TAとして入っている学生が結構面白い感じだ。 »»

  • 13:50  午後は現象学的民族誌をきちんと説明して2時からのフィールドワークに突入。どこか一つのグループについて行こうかと思う。 »»

  • 17:22  フィールドワークから戻る。大学病院付属のneurological physiotherapyに。神経学的理学療法、つまり身体を動かして脳梗塞などの麻痺を治す神経のつながりを作るリハビリの場所である。シンガポールは年間1万人くらい脳梗塞になるので、人口に比べて割合が高い。 »»

  • 17:24  メンバーが二時間フィールドワークをする現場にいたのだが、ついでにちょっとフィールドワーク。主任のセラピストを「師匠」とみたてて作業を観察していたが、一人1時間のセラピーを3名から4名並行して行っていく。なかなかすごいね。一週間に一回のスケジュールで大体1回1万円ちょっと。 »»

  • 17:27  実際には国からの補助があるので2000円くらいでセラピーが受けられるが、出来れば自宅で毎日行ってもらいたいと思っている。全部で6名から7名の理学療法師が作業を行っている。いろいろな機器を工夫してつかってセラピーが行われている。さてこれからフィールドワークをもとに濃い記述と分析 »»

  • 18:17  5つのチームの状況を見て回る。フィールドワークが終わった後「濃い記述」をする。この作業が難しい。分析をしたり解釈をしたりアイデアを出したりする。「濃い記述」のあとにそれをおこなう、ということが方法としてなかなか理解されない。現象学で言う超越論的還元だ。各部屋をまわってチェック。 »»

  • 18:19  人間はフィールドワークで多くのことを経験しているがそのほんの一部しか意識できない。そこで「濃い記述」をおこなって思い出す限り記録する。そしてそれを5つの視点から分析する。これだけの作業をしてからIdeationをするとするするとアイデアや閃きが生まれてくる。 »»

  • 18:48  いま各教室をまわってみた。濃い記述が終わりモデル分析に入っていた。まあ学生ではなくて多くがPh.Dをもっている若手の教員だし、こういったことに興味を持っているので解れば作業は速くて正確だ。あすからいよいよこの分析を形相的還元つまりはIdeationしていく。今日はそろそろ終了。 »»

  • 18:52  NUSの工学部は博士課程の学生の95%はシンガポール人ではない。豊かに育ったシンガポールの学生は工学部には進学するがそのあとNUSの大学院にはいかない。ちょっと出来ればアメリカに行ってしまう。変に閉じた大学院である必要はないが、ある程度はシンガポールの学生に進学して欲しい。 »»

  • 18:54  そのためにはエンジニアリングが創造的で楽しいものでなければならない。NUSの工学部にデザイン中心カリキュラム(DCC)が作られ、一学年1200名から50名が選抜されたのもこうしたことを願ってである。その俊英を育てる先生が今回はワークショップに参加しているのである。 »»

  • 18:57  今回電子工作としてTinkering、プロトタイプ作業にパーソナルファブリケーションを導入した。モノが出来ていく醍醐味を味わってもらうためである。工学部ではなくて建築学科の持っている機器を借りる交渉をした。今日準備していた杉浦君、安君、竹居君、矢吹君いわく「すげー良い機械」。 »»

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